Wednesday, July 23, 2008

<080723>日経平均の今後の見通し

[市況]
22日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は前日比80円ほど高く寄りつき、後場にかけて堅調に推移したものの、その後は一服し、結局127円高で引けました。寄付き前の外人は560万株の売り越しながら、出来高は20.3億株と増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラスに転換し、個別銘柄は"買い"が有利な状況となりました。
22日の米国株式市場では、原油先物相場の下落に加え、大幅赤字を計上したもののリストラ策が報じられた米銀大手ワコビアの大幅上昇をきっかけに金融株が軒並み買われたことが、相場全体を押し上げました。一方、予想を下回る決算を発表した半導体のサンディスクやTIが急落し、半導体株は下落しました。
23日の日本市場では、米金融機関の四半期決算が出そろい、市場は警戒したほど悪くない内容と評価し金融株が上昇したことを手がかりに、みずほFGなど大手銀行株が堅調に推移したことや、これまで売られていた銘柄を買い戻す動きも顕著になりました。しかし、日経平均は25日線を越えたところで、売りが優勢となる場面もありました。

[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、9日線の上に在り、25日線に到達後、足踏みとなりました。一目均衡表では雲の下に在り、総合乖離率は-10.1%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率も-6.9%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は2.0ポイントに減少し、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.1ポイント下回わるレベルで、割安度はなくなりました。
NY Dowは、一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線の下ですが、9日線の上に在り、25日線も抜きました。Nasdaqは一目均衡表の雲の下に在り、25日線、75日線の下でも在ります。9日線の上に在りますが25日線はまだ抜けません。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は原油安と銀行の決算は好感しているものの、その他はまちまちです。まだ短期上昇余地はあると思われますが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、中長期的に見ると、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われます。第一弾の対策が出ましたが、不足のようです。投資家はまだ疑心暗鬼と思われます。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、22日も上昇しました。(3月安値18.6ドルに対して現在20.9ドル)一方、日本企業の、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.4%で、予想PERは15.8となりました。

[今後の見通し]
日本市場は米国市場の上昇を受けて、今日も上昇しましたが予想どうり25日線で一旦利益確定売りが出たようです。その結果、ドルベースの終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-1.7%(-230円)となり若干割安で終了しました。今日も基本的には米国市場に鞘寄せした動きでした。ドル換算チャートでは25日線には届いていませんので上値余地はまだありそうです。次は25日線を大きく抜けるかどうかに注目したいと思います。


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