Wednesday, July 09, 2008

<080709>日経平均の今後の見通し

[市況]
8日のNYSEとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は140円ほど高く寄りつき、前場は堅調な動きでしたが、後場は一転して軟調に推移して、結局19円高で引けました。外人は1020万株の売り越しで、出来高は19.7億株と低水準ですが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が縮小しました。個別銘柄は"売り"が有利な状況ですが安値更新銘柄数は減少傾向でボトムアウト感があります。
8日の米国株式市場は、5月の仮契約住宅販売指数が前月比4.7%低下。住宅市場の低迷継続が意識されると売りが出て、ダウ平均はマイナスとなる場面もありましたが、原油先物相場の大幅下落や証券会社向けの資金供給制度の延長を検討しているとのバーナンキFRB議長の発言を受けて買いが優勢になりました。9日の日本市場では、米国の金融システム不安の後退を受け、前場は前日に売られた大手銀行株や不動産株への買い戻しで大きく上昇したものの、後場は「イランがイスラエルも射程圏に入るミサイルを発射した」との一部報道をきっかけに地合いが売りに一変し、日経平均は急速に伸び悩んで終了しました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の下に抜け、総合乖離率は-19.7%とマイナス幅が若干縮小し、200日線との乖離率は-9.7%とマイナス幅は若干縮小しましたが、3つともマイナスになってしまいましたので、中期的トレンドは、"赤信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.9ポイントと変化はありませんが、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.2ポイント下回わるレベルとなり、割安となりました。
NY Dowは、一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線、25日線、9日線の下でも在ります。やっと安値更新は止まりました。9日線を抜けるかどうか注目する必要があります。Nasdaqも一目均衡表の雲の下に抜け、9日線、25日線、75日線の下ですが、9日線近辺まで戻しました。こちらも、9日線を抜けるかどうか注目する必要があります。日経平均は9日線、25日線、75日線の下に在り、今日は一目均衡表の雲の中に戻れませんでした。数日内にもどれないと、中期的に下降トレンド入りを覚悟しなければなりません。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は原油安と金融不安後退で上昇しました。株価指数はテクニカルな視点で目先のリバウンドが近そうでしたので、目先は上昇が期待できますが、イランのミサイル実験をどう評価するかを見たいと思います。中長期には、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われますが、現在のところ、まだ対策が出ていません。来週に主要銀行の第一四半期の決算発表時を控えていますので、疑心暗鬼が続いています。しかし、逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。そろそろ、対策が出ても良い時期ではないかと思います。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、やっとボトムアウトの兆しがでてきました。(3月安値18.6ドルに対して現在17.4ドル)一方、日本企業の3月期決算発表は終わりましたが、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは15.6となりました。

[今後の見通し]
今日は、米国市場高にも関わらず上昇しませんでした。イラン問題もありますが、SQがらみで13000円に近づけたい向きもあるようです。終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは約-1.2%(-180円)と割安度が増加しました。ドル換算チャートでは一目均衡表の雲の下に抜けて、3月の安値に並びました、中期的な低迷も危惧されます。円ベースの日経平均は今日も冴えず短期的上昇転換の気配はなくなり、一目均衡表の雲の下限に沿ってリバウンドするシナリオは急反発しないと困難になってきました。9日線を抜いて短期的な上昇転換を確認できるのはSQ後に延びそうです。


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