Monday, July 14, 2008

<080714>日経平均の今後の見通し

[市況]
11日のNYSEとNASDAQは大幅下落しましたが、日経平均は前日比20円ほど安く寄りつきましたが、前場は上昇し140円高もありましたが、後場は下落に転じ、結局29円安で引けました。外人は1120万株の売り越しで、出来高は19.3億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が縮小したものの、個別銘柄は"売り"が有利な状況ですが安値更新銘柄数は減少しボトムアウト感があります。
11日の米国株式市場は、フレディマックとファニーメイの国有化検討報道で財務懸念から、両社の株価は約50%下落、金融株にも売りが広がりました。ポールソン米財務長官が「両社を現在の形態で支援する」との声明を発表すると、株価指数は下げ幅を広げました。原油も147ドルに上昇し、ダウ平均の下げ幅は一時250ドルを超え、11000ドルの大台を割り込む場面もありましたが、バーナンキFRB議長が「フレディマックとファニーメイは、FRBから公定歩合で資金を借り入れることが可能だ」と話したと伝わると、株価全体も急速に下げ渋りました。
14日の日本市場では、早朝に米財務長官が、住宅公社2社に対し必要なら公的資金を注入して資本増強するとの緊急声明を発表し、前場は大手銀行株などを中心に支援策を好感した買いが入り、日経平均は上げ幅が140円を超す場面がありましたが、「今晩の米市場の反応を待ちたい」との見方から徐々に様子見ムードが強まり、GLOBEXで米株価指数先物が伸び悩んだこともあり、下落して終わりました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の下に抜け、総合乖離率は-19.3%とマイナス幅が若干拡大し、200日線との乖離率も-9.7%とマイナス幅は若干拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.9ポイントと変化はありませんが、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.5ポイント上回わるレベルとなり、若干割高となりました。
NY Dowは、一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線、25日線、9日線の下でも在ります。先週末は下落し、大きく安値更新しました。200日との乖離率は13.1%となり下げ過ぎを示しています。Nasdaqも一目均衡表の雲の下に抜け、9日線、25日線、75日線の下で、安値更新となりましが、3月の安値はまだ割っていません。日経平均は9日線、25日線、75日線の下に在り、一目均衡表の雲の下に抜け雲とは大きく離れつつあります。こもに戻れないと中期的に下降トレンド入りを覚悟しなければなりません。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は住宅公社資本注入のニュースで今夜大きく反転するかどうか注目です。株価指数はテクニカルな視点で目先のリバウンドは近そうですが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、中長期的には、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われます。第一弾の対策が出ましたが、今週から主要銀行の第一四半期の決算発表がありますので、様子見気分も有りそうです。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、11日に安値更新しています。(3月安値18.6ドルに対して現在16.2ドル)一方、日本企業の3月期決算発表は終わりましたが、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは15.7となりました。

[今後の見通し]
今日も、米連邦住宅抵当会社の国有化と言う材料が確定しても、米国市場の反応を見たいと云う結果になりました。終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは約+1.2%(+160円)割高となりました。ドル換算チャートでは一目均衡表の雲の下に抜けて、3月の安値を割り2月の安値に並んだ後少し戻した格好ですが、引き続き中期的な低迷が危惧されます。円ベースの日経平均は売られすぎ感はあるものの、今日も反発とはなりませんでした。今回もこのニュースが米国市場反転に繋がらないと、9日線を抜いて短期的な上昇転換を確認することは難しそうです。


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