Saturday, July 19, 2008

<20080720>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+2.2ポイントとなり、先週に比べ0.3ポイント割安度は増加しました。200日線乖離率差は+3.9ポイントとなり先週よりも4.5ポイント割安度は拡大し割安となりました。日本市場は米国市場に比べリバウンドしていません。今週も米国の金融不安、原油高騰と為替が関心事です。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場は後半に原油急落と金融不安後退から、大きくリバウンドしました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより-2.3%の減益予想となっています。ここ一ヶ月は変化がありません。
③長期金利は日米とも横ばいですが、日米の金利差は2.3%から2.4%と拡大ぎみに推移していますが、為替は104円から106円と若干円高ぎみの推移でした。今週も引き続き為替が大きな関心事です。
④5月末に、OECDによる日米の2008年のGDP伸び率予測値が修正され日本が1.6%→1.7%となり、米国は2.0%→1.2%となりましたので、この面では日本市場にとって0.5ポイント強気材料となりました。OECD合計も2.3%→1.8%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されている中、世界の投資家にとって日本市場が見直される根拠の一つとなりそうです。
⑤外人は7月第2週も売り越しで3週連続で売り越しとなりました。7月3週も売り越しと思われますが、今週は米国市場のリバウンドから買い越しが期待されます。
5つのポイントのうち先週は①が強気材料で③⑤が弱気材料でした。今週は外人買いが入るかどうかがカギと思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下限を下に抜け、200日移動平均線乖離率は-10.7%となり先週と比較してマイナス幅は1.1ポイント拡大し、総合乖離率は-22.0%となりマイナス幅は2.6ポイント拡大しました。3つともマイナスで中期上昇トレンドは、"赤信号"です。日本市場をより客観的に示していると考えられる日経平均のドル換算チャートでも一目均衡表の雲の下に抜け中期上昇トレンドは"赤信号"となっています。

[今週の見通し]
先週は金融不安対策に一定の方向が示され、金融機関の決算も今のところポジティブに評価され、原油安もあり、米国市場は株価がリバウンドしました。日本市場は疑心暗鬼のままでリバウンドとまでは行きませんでしたが、今週の週初の日経平均は米国市場に連動して上昇が期待できそうですが、週末の引け後に明らかとなった不動産会社の破綻の影響が危惧されますので、一進一退の中で上昇するのではないかと思います。



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