Thursday, July 03, 2008

<080703>日経平均の今後の見通し

[市況]
2日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均は120円ほど安く寄りつき前場は160安もありましたが、その後は上昇に転じました。後場はもみ合いとなりましたが、結局20円安で引けました。外人は1560万株の売り越しで、出来高は22.4億株と増加しましたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況ですが安値更新銘柄数はボトム圏の目安である1000に接近しています。
2日の米国株式市場では、ドイツ銀行の4―6月期の決算が黒字見通しを発表したほか、米地銀のフィフス・サード・バンコープの投資判断が引き上げたことなどを手掛かりに、金融株が底堅く推移し午前中は株価指数が上昇する場面があったものの、ADPの6月の全米雇用リポートで、雇用者数が前月から予想以上に減少と発表されると、次第に売りが優勢となり、原油の急伸もあり、株価指数は引けにかけて下げ幅を広げました。3日の日本市場では、外部環境の悪化を受けた朝方の売り一巡後は、買い戻しの流れが優勢となりました。上海総合指数が上昇していることや、ハンセン指数が朝安後に下げ幅を縮小していることも支援材料になったようです。後場は債券先物高で株価指数が売られる場面もあり、もみ合いとなりましたが、結局は54年ぶりの11日連続下落となりました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の中に在り、総合乖離率は-16.3%とマイナス幅が若干拡大し、200日線との乖離率は-8.5%とマイナス幅は変化ありませんでした。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、引き続き"黄信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.9ポイントと変化はありませんが、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.7ポイント下回わるレベルとなり、若干割安となりました。
NY Dowは、一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線、25日線、9日線の下でも在ります。下落したものの、ザラ場年初来の安値更新とはなりませんでした。年初の下げ幅をあてはめると11090ドル近辺が当面の下げの目安となりまが、そろそろ下げ止まりポイントに近づいてきたと思われます。Nasdaqも一目均衡表の雲の下に抜け、9日線、25日線、75日線の下で、直近の安値更新となってしまいました。日経平均は9日線、25日線、75日線の下に在り、一目均衡表の雲の中ですが、下限ラインにかなり接近しました。サイコロジカルラインや移動平均乖離率からは安値圏に到達したようです。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は原油高と雇用減に反応し大きく下げました。テクニカルな視点では目先のリバウンドも近そうですが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われますが、現在のところ、まだ対策が出ていません。7月に主要銀行の決算発表時を控えていますので、疑心暗鬼が続いています。しかし、逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。そろそろ、対策が出ても良い時期ではないかと思います。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、年初来安値を更新しています。(3月安値18.6ドルに対して現在16.8ドル)一方、日本企業の3月期決算発表は終わりましたが、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは15.7となりました。

[今後の見通し]
今日は、日経平均は米国市場の下落率ほどは下げませんでした。その結果、終値ではNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは約+1.8%(250円)に拡大しました。ドル換算チャートでは一目均衡表の雲の下に抜けて9日経過し、雲の中に戻れず、下離れましたので低迷は長引きそうです。米雇用統計やECBの利上げ次第では一段安もありそうですが、円ベースの日経平均の一目均衡表の雲の下限(13040円)が目先の下値の一応の目安と考えれば、かなり接近していますし、売られすぎを示す指標が出始めましたので、目先のリバウンドは近そうです。


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