Friday, July 18, 2008

<080718>日経平均の今後の見通し

[市況]
17日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比90円ほど高く寄りつきましたが、前場は軟調な展開で、後場も一段安となり、結局84円安で引けました。出来高は17.9億株と低水準で、外人は1280万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大しました。個別銘柄は"売り"が有利な状況ですが、まだボトムアウト感はあります。
17日の米国株式市場では、JPモルガン・チェースが減益ながら予想を上回る決算を発表したことが好感され、バンク・オブ・アメリカ、シティグループなど金融株が全面高となりました。原油が3日続落したことや、6月の住宅着工件数が予想を大きく上回った点と週間の失業保険申請件数は予想を下回ったも支援材料となったようです。
18日の日本市場では、米国時間17日の引け後に発表された米メリルリンチやグーグルなどの決算が予想を下回り、シティーの決算発表を控え、今晩の米市場の下落を想定する投資家が大勢となりました。GLOBEXでS&P500先物が下げ幅を広げたことも売りを加速させたようです。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の下に抜け、総合乖離率は-22.0%とマイナス幅が拡大し、200日線との乖離率も-10.7%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は2.2ポイントに増加し、テクニカルから見た割安・割高度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.9ポイント下回わるレベルとなり、割安度は急増しました。
NY Dowは、一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線、25日線、下でも在りますが、16,17日の上昇で9日線を大きく上回り、、短期上昇確認となりました。しかし、中期的には、依然として下降トレンド入りの可能性大です。Nasdaqも一目均衡表の雲の下に抜け、25日線、75日線の下ですが、9日線を大きく抜きましたので、短期上昇が期待できます。日経平均は下落し、9日線は抜けませんでしたので今日も短期上昇確認とはなりませんでした。25日線、75日線の下に在り、一目均衡表の雲の下に抜け雲とは大きく離れつつありますので、中期的に下降トレンド入りの可能性大です。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は原油安と銀行の決算を好感し、2日連続で大幅上昇しました。株価指数はテクニカルな視点で目先のリバウンドはあっても良い時期でしたので、やっとリバウンドしてくれたと言う感じですが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、中長期的に見ると、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われます。第一弾の対策が出ましたが、不足のようです。今週から主要銀行の第一四半期の決算発表がありますので、投資家はまだ疑心暗鬼と思われます。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、17日も大幅に上昇しました。(3月安値18.6ドルに対して現在17.9ドル)一方、日本企業の、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは15.2となりました。

[今後の見通し]
日本市場は18日の米国市場の大幅下落を見越して下落しました。その結果、ドルベースの終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-3.3%(-450円)と大幅に割安となりました。それにしても売られすぎと思います。ドル換算チャートでは一目均衡表の雲の下に抜けて、2月の安値に並んだ格好のまま下げ渋っていましたが、今日の下げで直近の安値を更新して、9日線も割ってしまいました。短期的にも、中期的にも低迷が危惧されます。しかし、原油と米銀行の決算発表次第ですが、日経平均の短期上昇の可能性は思いのほか高いのではないかと思われます。


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