日経平均の予想: 2023

Thursday, December 28, 2023

[2023/12/29]今後の日経平均の見通し

[市況]

1228日、NYDowは上昇しNASDAQは小幅下落しました。1229日の日経平均先物は、前日比50円安で寄り付くと、午前中は140円高から110円安の間で上下し、午後は0円安から200円安の間で上下して、結局、60円安で取引を終了しました。日経平均の終値は75円安の33464円で、出来高は12.85億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は5日平均を3ぶりに上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、かなり強まりました。

 

1228日の米国市場では、目新しい材料を欠くなか、FRBが早期に利下げに転じるとの期待が引き続き投資家心理を支えました。年末特有のお化粧買いも入ったようです。ただ、短期的な加熱感から景気敏感株やハイテク株の一角には利益確定の売りが出ました。結局、NYDow3日続伸し、連日で過去最高値を更新しましたが、NASDAQ5営業日ぶりに小反落しました。

1229日の日本市場では、年末年始の休場中に海外の相場が大きく変動する可能性が警戒され、買い持ち高を減らす動きが優勢となりました。前日の米ハイテク株安も重石となりました。日経平均は続落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+10.0%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+6.2%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-6.3ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が2110円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、-3.6ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が1200円ほど割安であることを示しています

 

日経VI17.50と前日より上昇し、VIX12.47と前日よりやや上昇しました。両指数ともに、変動率の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は弱い状態であり、前日比で弱さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-6.2、米国0.8と日本が5.4ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.4、米国が+3.9)0.5ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.87ポイント(日経平均換算で84020円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の79月期のGDP確定値は前期比年率4.9%増で、改訂値の5.2%増を下回りました。また、79月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

11月の耐久財受注、12月のミシガン大学消費者信頼感指数、12月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、11月の小売売上高、11月の消費者物価指数、11月のISM非製造業景況指数、11月のシカゴ購買部協会景気指数は市場予想を上回りました。一方、12月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、12月のニューヨーク連銀製造業景況指数、11月の鉱工業生産指数、10月の製造業受注、11月のISM製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は75負で、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です

 

米国の11月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比19.9万人増で、市場予想の19.0万人増をやや上回りました。一方、失業率は3.7%で、前月の3.9%から改善されました。雇用は、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

11月の中古住宅販売件数、11月の住宅着工件数、12月の住宅市場指数は市場予想を上回りました。一方、11月の中古住宅販売仮契約指数、11月の新築住宅販売件数は予想を下回りました。10月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+4.9%で、市場予想と一致しました。住宅関連の指標は42負で、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です

 

新型コロナウイルス騒動に端を発する景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性は高いと市場は予想しています。ECBは、6月の理事会で、8会合連続でインフレ抑制に向けた金融引き締めを示唆しました。一方、日銀は、植田新総裁の体制下でも、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。ただ、長期金利の許容変動幅は、0.5%に据え置きつつも、1%までは柔軟に対応するという政策に変更されました。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では、1221 5.6217% 1222 5.6127% 1227 5.6095%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇してきており、警戒が必要です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER14.69PBR1.30となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.8%となり、これは3か月前より0.3ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+8.7%で、こちらは3か月前より2.3ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが上昇したにもかかわらず下落しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.4%となり、日経平均の割高幅は250円から110円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-200円から+250円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.22ポイントから3.24ポイントに拡大しました。ドル円相場では円高が一服しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均も、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBもインフレ対策を重視して利上げを続けています

 

1229日の米国市場では、重要な経済指標の発表は予定されていません。個別の材料が注目されるでしょう。引き続き、中東情勢や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを200円ほど下回り、下値は想定ラインを40円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ(現在33850円近辺)が上値の目安に、25日線-100円(現在33070円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経平均は続落しました。日経VIは変動率の高さを示す20を下回っていますが、信用の売り圧力は、かなり強まりました。年末年始の海外市場次第ですが、20231120日の高値(33853円)を上回るか、あるいは25日線(現在33166円)を下回れば、方向感が判断できそうです。



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Wednesday, December 27, 2023

[2023/12/28]今後の日経平均の見通し

[市況]

1227日、NYDowNASDAQは上昇しました。1228日の日経平均先物は、前日比170円安で寄り付くと、午前中は230円安から70円安と下落幅を縮め、午後は60円安から150円安の間でもみあって、結局、120円安で取引を終了しました。日経平均の終値は141円安の33539円で、出来高は10.94億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態です。

空売り比率は5日平均を2日連続で下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、かなり弱い状態です。

 

1227日の米国市場では、FRB2024年の前半にも利下げに転じるとの観測が引き続き投資家心理を支え、買いが優勢となりました。長期金利が一時3.78%7月以来の低水準を付けたことも株買いにつながりました。一方、主力株を中心に利益確定目的の売りも出て、相場の上値を抑えました。結局、NYDowは続伸し、NASDAQ4日続伸しました。

1228日の日本市場では、米長期金利の低下を背景に外国為替市場で円高ドル安が進行したことが重石となり、主力の輸出関連株に採算悪化を警戒した売りが出ました。きょうは12月末の配当権利落ち日にあたり、配当落ちが日経平均を下押しした面もありました。もっとも、日本株の先高観は根強く、一方的に下値を模索する動きとはなりませんでした。日経平均は5営業日ぶりに反落しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+10.8%とプラス幅を縮め、200日線との乖離率も+6.5%とプラス幅を縮めました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-6.2ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が2080円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、-3.3ポイントとマイナス幅を拡げ、日経平均が1110円ほど割安であることを示しています

 

日経VI17.09と前日より上昇し、VIX12.43と前日より低下しました。両指数ともに、変動率の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は弱い状態であり、前日比で弱さは拡大しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-6.2、米国0.9と日本が5.3ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.4、米国が+3.9)0.5ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.84ポイント(日経平均換算で82920円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の79月期のGDP確定値は前期比年率4.9%増で、改訂値の5.2%増を下回りました。また、79月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

11月の耐久財受注、12月のミシガン大学消費者信頼感指数、12月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、11月の小売売上高、11月の消費者物価指数、11月のISM非製造業景況指数、11月のシカゴ購買部協会景気指数は市場予想を上回りました。一方、12月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、12月のニューヨーク連銀製造業景況指数、11月の鉱工業生産指数、10月の製造業受注、11月のISM製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は75負で、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です

 

米国の11月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比19.9万人増で、市場予想の19.0万人増をやや上回りました。一方、失業率は3.7%で、前月の3.9%から改善されました。雇用は、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

11月の中古住宅販売件数、11月の住宅着工件数、12月の住宅市場指数、10月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を上回りました。一方、11月の新築住宅販売件数は予想を下回りました。10月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+4.9%で、市場予想と一致しました。住宅関連の指標は51負で、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です

 

新型コロナウイルス騒動に端を発する景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性は高いと市場は予想しています。ECBは、6月の理事会で、8会合連続でインフレ抑制に向けた金融引き締めを示唆しました。一方、日銀は、植田新総裁の体制下でも、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。ただ、長期金利の許容変動幅は、0.5%に据え置きつつも、1%までは柔軟に対応するという政策に変更されました。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では、1220 5.6362% 1221 5.6217% 1222 5.6127%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇してきており、警戒が必要です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER14.70PBR1.29となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.8%となり、これは3か月前より0.2ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+8.4%で、こちらは3か月前より2.6ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowが上昇したにもかかわらず下落しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.8%となり、日経平均の割高幅は90円から250円に拡大しました。プレミアム値は、ここ一週間、-370円から+250円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.28ポイントから3.22ポイントに縮小しました。ドル円相場は円高方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均も、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBもインフレ対策を重視して利上げを続けています

 

1228日の米国市場では、週間の新規失業保険申請件数や、11月の中古住宅販売仮契約指数などが注目されるでしょう。引き続き、中東情勢や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを400円ほど下回り、下値は想定ラインを90円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ(現在33870円近辺)が上値の目安に、25日線+100円(現在33270円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経平均は反落しました。日経VIは、変動率の高さを示す20を下回っています。また、信用の売り圧力は、かなり弱い状態です。引き続き、1120日の高値(33853円)を上回れるかどうかが注目点です。



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Tuesday, December 26, 2023

[2023/12/27]今後の日経平均の見通し

[市況]

1226日、NYダウとNASDAQは上昇しました。1227日の日経平均先物は、前日比240円高で寄り付くと、午前中は190円高から470円高と上昇幅を拡げ、午後は320円高から440円高の間でもみあって、結局、380円高で取引を終了しました。日経平均の終値は375円高の33681円で、出来高は13.84億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラスに転換しました。個別銘柄に関しては、「買い」が有利の状態となりました。

空売り比率は5日平均を下回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、かなり弱まりました。

 

1226日の米国市場では、年末で新しい材料に欠けるなか、FRB2024年前半にも利下げに転じるとの観測が引き続き投資家心理を支え、買いが優勢となりました。短期的な過熱感が意識されて上値が重くなる場面もありましたが、年末特有のお化粧買いもあり、下がりにくい相場展開でした。結局、NYDowは反発し、NASDAQ3日続伸しました。

1227日の日本市場では、前日の米株式市場で主要3指数がそろって上昇した流れが引き継がれ、値がさのグロース(成長)株を中心に買いが優勢となりました。米通信大手TモバイルUS1.1兆円相当を無償取得すると発表したソフトバンクグループが大幅高となったことも指数を押し上げました。日経平均は4日続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+12.3%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率も+7.0%とプラス幅を拡げました。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-5.6ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が1890円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、-2.5ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が840円ほど割安であることを示しています

 

日経VI16.95と前日より上昇し、VIX12.99と前日より低下しました。両指数ともに、変動率の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は弱い状態ですが、前日比で弱さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-6.2、米国0.8と日本が5.4ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.4、米国が+3.9)0.5ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.88ポイント(日経平均換算で86500円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の79月期のGDP確定値は前期比年率4.9%増で、改訂値の5.2%増を下回りました。また、79月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

11月の耐久財受注、12月のミシガン大学消費者信頼感指数、12月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、11月の小売売上高、11月の消費者物価指数、11月のISM非製造業景況指数、11月のシカゴ購買部協会景気指数は市場予想を上回りました。一方、12月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、12月のニューヨーク連銀製造業景況指数、11月の鉱工業生産指数、10月の製造業受注、11月のISM製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は75負で、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です

 

米国の11月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比19.9万人増で、市場予想の19.0万人増をやや上回りました。一方、失業率は3.7%で、前月の3.9%から改善されました。雇用は、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

11月の中古住宅販売件数、11月の住宅着工件数、12月の住宅市場指数、10月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を上回りました。一方、11月の新築住宅販売件数は予想を下回りました。10月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+4.9%で、市場予想と一致しました。住宅関連の指標は51負で、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です

 

新型コロナウイルス騒動に端を発する景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2024年内に複数回の利下げをおこなう可能性は高いと市場は予想しています。ECBは、6月の理事会で、8会合連続でインフレ抑制に向けた金融引き締めを示唆しました。一方、日銀は、植田新総裁の体制下でも、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。ただ、長期金利の許容変動幅は、0.5%に据え置きつつも、1%までは柔軟に対応するという政策に変更されました。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では、1220 5.6362% 1221 5.6217% 1222 5.6127%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇してきており、警戒が必要です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER14.75PBR1.30となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.8%となり、これは3か月前より0.3ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+9.0%で、こちらは3か月前より2.4ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

日経平均は、前日のNYDowの上昇と連動して上げました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+0.3%となり、日経平均は100円の割安から90円の割高に転換しました。プレミアム値は、ここ一週間、-370円から+90円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.26ポイントから3.28ポイントに拡大しました。ドル円相場は円安方向に推移しました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均も、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBもインフレ対策を重視して利上げを続けています

 

1227日の米国市場では、重要な経済指標の発表は予定されていません。個別の材料が注目されるでしょう。引き続き、中東情勢や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲を上ぶれしました。上値は想定ラインを140円ほど上回り、下値は想定ラインを450円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+2σ+100円(現在33960円近辺)が上値の目安に、ボリンジャーバンド+1σ-200円(現在33310円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経平均は続伸しました。日経VIは、変動率の高さを示す20を下回っています。また、信用の売り圧力は、かなり弱まりました。1120日の高値(33853円)を上回れるかどうかが、目先の注目点です。



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Monday, December 25, 2023

[2023/12/26]今後の日経平均の見通し

[市況]

1225日、米国市場は休場でした。1226日の日経平均先物は、前日比30円高で寄り付くと、午前中は60円高から70円安と下落に転じ、午後は100円安から20円高とプラス圏に戻して、結局、20円高で取引を終了しました。日経平均の終値は51円高の33305円で、出来高は10.49億株と高水準でした。

高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅を拡げました。個別銘柄に関しては、「売り」が有利の状態です。

空売り比率は5日平均を上回りました。個別銘柄への信用の売り圧力は、強まりました。

 

1225日の米国はクリスマスの祝日で、米国市場は休場でした。

1226日の日本市場では、年末を前に休暇をとる市場参加者が増えるなか、目立った売買材料も乏しく、持ち高を一方に傾ける動きは限定的でした。日経平均は一進一退を続け、結局、小幅に3日続伸しました。

 

[テクニカル視点]

日経平均は、9日線と25日線の上にあります。短期トレンドには青信号が点灯しています。

総合乖離率は+8.9%とプラス幅を拡げ、200日線との乖離率は+5.9%と前日比横ばいでした。一目均衡表では雲の上にあります。3つの要素すべてがプラスであり、中期トレンドにも青信号が点灯しています。

ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、9日線・25日線・200日線の上にあります。

 

NYDowは、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。NASDAQも、9日線・25日線・200日線の上にあります。一目均衡表では雲の上にあります。米国市場の短期トレンドには青信号が点灯しています。中期トレンドにも青信号が点灯しています。

 

日経平均とNASDAQ200日移動平均線と株価の乖離率の差は、-6.3ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が2100円ほど割安であることを示しています。また、NYDowとの差は、-3.2ポイントとマイナス幅を縮め、日経平均が1070円ほど割安であることを示しています

 

日経VI16.76と前日より低下しました。VIX13.03であり、両指数ともに、変動率の高まりを示す20を下回っています。NYDowと比べて、日経平均は弱い状態ですが、前日比で弱さは縮小しました。

 

[ファンダメンタルの現状認識]

イールドスプレッドは、日本-6.2、米国0.8と日本が5.4ポイント割安ですが、OECD2025年予想GDP伸び率の日米差(日本が+3.4、米国が+3.9)0.5ポイント日本が下回っています。これらを勘案すると、ファンダメンタルでは、中長期的に日本市場は米国市場より4.92ポイント(日経平均換算で85440円)割安となっています。

 

市場は現在、「中国景気が世界経済や金・穀物・原油価格に与える影響」「米国の景気・雇用状況・住宅市況」「中東やウクライナ情勢をめぐる地政学リスク」「為替の動向」といった事柄を材料視しているようです。

 

米国の79月期のGDP確定値は前期比年率4.9%増で、改訂値の5.2%増を下回りました。また、79月期の米企業の決算は、まちまちです。

 

経済指標を見てみます。

11月の耐久財受注、12月のミシガン大学消費者信頼感指数、12月のコンファレンスボード消費者信頼感指数、11月の小売売上高、11月の消費者物価指数、11月のISM非製造業景況指数、11月のシカゴ購買部協会景気指数は市場予想を上回りました。一方、12月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、12月のニューヨーク連銀製造業景況指数、11月の鉱工業生産指数、10月の製造業受注、11月のISM製造業景況指数は市場予想を下回りました。経済指標は75負で、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です

 

米国の11月の雇用統計によれば、非農業部門の就業者数は前月比19.9万人増で、市場予想の19.0万人増をやや上回りました。一方、失業率は3.7%で、前月の3.9%から改善されました。雇用は、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です

 

米国の住宅関連の指標を見てみます。

11月の中古住宅販売件数、11月の住宅着工件数、12月の住宅市場指数、10月の中古住宅販売仮契約指数は市場予想を上回りました。一方、11月の新築住宅販売件数は予想を下回りました。9月のS&Pケース・シラー住宅価格指数(主要20都市圏の価格指数)は前年同月比+3.9%で、市場予想と一致しました。住宅関連の指標は51負で、景気面では強気材料ですが、利上げ圧力が強まるという面では弱気材料です

 

新型コロナウイルス騒動に端を発する景気後退の影響で先進国の財政赤字はますます増加しており、これが根本的に解決されるにはかなり時間がかかりそうです。長期金利は上昇傾向に変化しており、相場はこの動きに敏感になっているので注意が必要です。

 

欧米日の金融政策をまとめてみます。

FRB2023年内にまだ利上げをする可能性は低いと市場は予想しています。ECBは、6月の理事会で、8会合連続でインフレ抑制に向けた金融引き締めを示唆しました。一方、日銀は、植田新総裁の体制下でも、2%のインフレ目標を設定し、マイナス金利を継続するなど、金融緩和策を維持しています。ただ、長期金利の許容変動幅は、0.5%に据え置きつつも、1%までは柔軟に対応するという政策に変更されました。

 

金融不安の気配を探る目安となるのが、金融機関間の取引金利の推移です。代表的な指標であるLIBORドル3か月物金利は、今年に入り上昇を続けています。直近では、1220 5.6362% 1221 5.6217% 1222 5.6127%と、ここ5年の最高値圏で推移しています。なお、202199日の0.1141%が直近の最低金利で、20231010日に記録した5.6873%がここ5年間の最高金利です。米国債金利と比べ、金融不安を示唆するレベルまで上昇してきており、警戒が必要です。


一方、日経平均採用銘柄全体では、今期予想PER14.61PBR1.29となっています。直近の四半期決算発表に伴い、企業の今期収益力の見通しである予想ROE8.8%となり、これは3か月前より0.3ポイント改善されています。また、今期予想利益の伸率は+9.0%で、こちらは3か月前より2.7ポイント悪化しています。


[今後の見通し]

前日の米国市場は休場でしたが、日経平均は上昇しました。NYDowに対する日経平均の短期的なプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.3%となり、日経平均の割安幅は200円から100円に縮小しました。プレミアム値は、ここ一週間、-370円から-100円の間で推移しています。

 

日米の長期金利の差は、3.29ポイントから3.26ポイントに縮小しました。ドル円相場はもみあいました。

 

テクニカル面を見ると、米国市場は短期的・中期的に上昇トレンドです。日経平均も、短期的・中期的に上昇トレンドです。

 

ファンダメンタル面も見てみましょう。

LIBOR銀行間金利は、市中金利より高い状態が続いており、金融システムへの懸念があることを示しています。欧米の金融機関の健全性が疑問視されています。

中国では、不動産価格の下落が続いています。不動産企業の破綻と地方政府の財政問題が緊急課題となっており、金融システムへの影響に警戒が必要です。

米国では、インフレ対策を目的としたFRBの政策変更により金融緩和は収束に向かいつつあり、その影響で、長期金利は上昇傾向にあります。対ドルで円安が進みやすい状況です。

ECBもインフレ対策を重視して利上げを続けています

 

1226日の米国市場では、10月のS&Pケース・シラー住宅価格指が注目されるでしょう。引き続き、中東情勢や長期金利の動向なども株式相場に影響を与えそうです。

 

きょうの日経平均は、想定範囲内で推移しました。上値は想定ラインを280円ほど下回り、下値は想定ラインを230円ほど上回りました。目先は、ボリンジャーバンド+1σ+100円(現在33590円近辺)が上値の目安に、25日線-100円(現在33060円近辺)が下値の目安になりそうです。

 

日経平均は小幅に上昇しました。日経VIは、変動率の高さを示す20を下回っています。一方、信用の売り圧力は強まりました。目新しい材料が出るまでは、現水準での比較的底堅い動きとなりそうです。



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