Thursday, April 10, 2008

<080410>日経平均の今後の見通し

[市況]
9日のNYSEとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均は80円ほど安く寄りつき、前場はさらに下落、一時210円ほど安くなる場面がありましたが、後場初めにかけて50円安まで戻したものの、その後は下落し、結局166円安で引けました。外人は1770万株の売り越しで、出来高は今日も19.2億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナスに転換しました。個別銘柄は"売り"が有利となりました。
9日の米国株式市場では米景気の低迷を背景にUPSが一株利益予想を引き下げ同業のフェデックスがつれ安、レベル3のリスク資産が増加したゴールドマン・サックスの下げが、金融株にも波及し相場全体にも影響したようです。
10日の日本市場は朝方発表された機械受注統計が前月比12.7%減となり、事前予想の範囲内にとどまったものの、米市場安・円高が影響して売り先行で始まりました。SQを控え先物中心に買い戻される場面もありましたが、結局売りが優勢となりました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の500円下までに拡大、総合乖離率は-18.7%とマイナス幅が拡大、200日線との乖離率も-16.3%とマイナス幅が拡大しました。3つとも依然マイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.4ポイントに拡大しました。一方、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が7.5ポイント下回わり、この面の売られ過ぎ感はほとんど変化は有りません。
NY Dowは75日線が下値を支えているものの一目均衡表の雲をまだ抜けられません。2月の高値にはまだ超えられず、ボリンジャーバンド+2σには跳ね返されました。NasdaqとS&P500は一目均衡表の雲の中ですが下限に達し、9日線を割り、短期下降トレンド入りとなりました。一方、日経平均は一目均衡表の雲の下限や、75日線とボリンジャーバンド+2σに接近しましたが、跳ね返され、9日線を割り、短期下降トレンド入りとなりました。

[ファンダメンタルの現状認識]
米国市場では企業業績下方修正や金融機関のリスク資産増加が嫌気され物流、金融株が売られました。やはり、今月中旬以降に控えている金融機関の1-3月期の決算発表が終わるまでは安心感は出そうもありません。予想を超える評価損による破綻懸念は残っていますので、一段安も十分有り得ます。金融機関のバランスシートが傷んでいるときはいくら金利を下げても信用収縮はとまらないと言うことは日本の過去が実証済みです。今後も不動産下落は続きそうですので、公的資金注入という強力な材料しか打開策はなさそうです。しかし、投入のタイミングが非常に重要ですので、米国政府や議会も投入の前提条件やタイミングを考えているものと思われます。条件が整わない場合は、本格反転まで、まだまだ時間が掛ることも十分考えられます。

[今後の見通し]
短期テクニカル指標は目先のピーク・アウトを示すものが多く、日柄的にも4月上旬が転換しやすい時期です。日経平均はドル換算チャートでも、まだ75日線の上にあるものの、9日線を割り、目先下降する可能性大となりました。今のところ想定どうりの動きとなっていますので、引き続き下げの第一目標を25日線の12750円としたいと思います。


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