Saturday, April 12, 2008

<20080413>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+1.1ポイントとなり、日本市場の割安度は米国市場との比較で0.1ポイント縮小しました。200日線乖離率差は-3.7ポイントとなり先週よりも3.5ポイント割安度は縮小しました。日本市場の割安感(売られ過ぎ度)は先週はかなり縮小しましたが、週末の米国市場安が影響しています。一方、日本企業の今期予想増益率は、景気減速によって日経225採用銘柄平均では+0.9%となり先週は2月決算の発表で減少しました。今週は米銀行の決算発表でのサブプライム関連の評価損の大きさ特に注目する必要があります。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は先週、1-3月期決算発表に一喜一憂する相場でしたが、週末に大きく下げたことで、決算発表は今のところマイナスに働いています。今週からいよいよ注目の大手銀行の決算発表があります。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより4ヶ月前の+6.8%から+0.9%に減少しています。先週は多少悪化しました。
③長期金利は低下傾向で、金利差は2.2%から2.1%で推移しました。為替は1ドル102円台後半もありましたが、週末は100円台後半と円高ぎみに推移しています。3円の幅での動きでした。今週も引き続き為替の影響を受け易いと思われます。
④日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されています。
⑤4月第1週は大幅買い越しでしたが、4月第2週は売り越しに転じたようです。今週は米国市場の方向で大きく左右されそうです。
5つのポイントのうち先週は①②⑤と円高が弱気材料でした。今週も①②⑤と為替の動向に依存する展開が続きそうです。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下限に接近、200日移動平均線乖離率は-10.2となり先週と比較してマイナス幅は4.4ポイント縮小、総合乖離率も-10.2%とマイナス幅が2.3ポイント縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期上昇トレンドは、"赤信号"が続いています。しかし、日経平均は25日線を抜き75日線に接近してきました。ドル換算チャートでは75日線を抜き、さらに一目均衡表の雲も抜きました。もう少しで2月高値を抜くところまで来ています。短期的には米国市場よりも良い形になっていますので、2月高値を抜けば、外人投資家の買いを誘うことが期待できます。

[今週の見通し]
日経平均は75日線、一目均衡表の雲の上限、ボリンジャー・バンド+2σラインなどの抵抗帯を突破できず、跳ね返されました。金曜の上昇で期待を持たせましたが、週末の米国市場の大幅下げで、目先の下落傾向は続きそうです。いよいよ今週から米大手金融機関の決算発表が始まります。評価損の大きさと自己資本増強策の綱引きが想定されますがサプライズがなければ影響は軽微とも考えられます。週末の下げでNY Dowはすでに75日線を割り、一目均衡表の雲の下に抜けて、25日線まで下げてしまいました。上昇トレンド転換に必要な2月高値の更新まで後470ドルとハードルは高くなってしまいました。


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