Thursday, May 22, 2008

<080522>日経平均の今後の見通し

[市況]
21日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均は150円ほど安く寄りつき、前場は260円ほど安くなる場面もありましたが、その後は上昇に転じ、結局52円高で引けました。外人は1040万株の売り越しで、出来高は22.3億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナスに転換しました、個別銘柄は"売り"有利となりました。
21日の米国株式市場では、原油が一時133ドル台と過去最高値を更新したことで、個人消費や企業業績に一段と悪影響を及ぼすとの懸念が強まり、消費関連株に加え、金融株も売られました。FOMC議事要旨で4月の利下げ決定は微妙な判断だったことが明らかになり、インフレ懸念が加速、同時に2008年の成長率見通しが引き下げられる一方、失業率や物価見通しは上方修正され、金融政策や景気の先行きに懸念が広がり、株価は一段安となりました。
22日の日本市場では、米株安や円高・ドル安基調を受けて朝方は軟調でしたが、今日設定の投資信託が相場を下支えするとの観測が広がり、後場に入ってからは上げに転じました。朝方軟調だった銀行株が買い戻され、商社株も買われました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率はちょうど0.0%となり、200日線との乖離率は-6.1%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、"黄信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.1ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.4ポイント下回わるレベルに縮小しました。売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きましたが、昨日の下落で25日線を割り、75日線に接近しました。Nasdaqは、5/2の高値を更新しましたが、直近は25日線を割りました。日経平均は、5月7日の高値を抜いた後一服して25日線を割ったところで、急反発して25日線を抜き返しました。

[ファンダメンタル視点]
米国市場では原油高とインフレ懸念、成長率見通し引き下げで大きく下げました。今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回っています。一方、日本企業の3月期決算発表はほぼ終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-1.5%で、予想PERは16.7となりました。

[今後の見通し]
日経平均はNY Dow安に逆行して上昇しました。昨日までに、日経平均はNY Dowに比べ1.0%程度のプレミアムが付いた格好でしたが、今日の上昇でプレミアムは3.5%(約500円)となりました。いずれ、このプレミアム分は解消されると思われますが、今後、日経平均は米国市場に連動しなくなるのかどうか注視する必要がありますが、明日は一旦はプレミアム分の解消方向に動くと思われます。すなわち、米国市場が下げれば、より下落率は大きくなり、米国市場が上昇しても、上昇率は限定的となると思われます。

参考になったら下をクリック!

今日の強気・弱気材料はこちら=>今日の強気・弱気材料

注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください