Monday, May 12, 2008

<080512>日経平均の今後の見通し

[市況]
9日のNYSEとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均は90円ほど安く寄りつき、前場は110円ほど安くなる場面もありましたが、その後は上昇に転じ、結局88円高で引けました。外人は1570万株の売り越しで、出来高は16.0億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス転換し、個別銘柄は"売り"が有利な状況となりました。
9日の米国株式市場は、保険最大手AIGが1―3月期決算は信用リスクを取引するCDS関連の評価損などが膨らみ78億500万ドルの巨額の赤字を計上し、併せて125億ドルの増資に踏み切ることを発表、シティが非採算部門を中心に4000億ドル超の資産を売却する計画が伝わり、信用収縮の根深さが意識され、売りが優勢となりました。原油相場が連日で過去最高値を更新したことも悪材料でした。
12日の日本市場では、前週末の米市場が金融不安の台頭で下落した流れを引き継ぎ、銀行株や自動車株を中心に売りが先行したものの、11時ごろに円相場が対ドルで下落に転じたこともあり、後場寄りからは一転して買いが優勢になりました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在りますが、総合乖離率は-3.1%マイナス幅を縮小、200日線との乖離率も-8.6%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、"黄信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントと変化なく、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.5ポイント下回わるレベルに縮小し、今日は、売られ過ぎ感は前日に比べ1.0ポイント低下しました。
NY Dowは一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きましたが、先週末の下落で25日線までさげて下値抵抗線の12700ドルに近づきました。Nasdaqは、9日線までまだ戻りきれていません。日経平均は、25日線で一旦リバウンドしました。

[ファンダメンタル視点]
米国市場では先週末も、原油高と金融不安が重石でしとなりました。主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われますが、米国政府はこの為の検討に5,6月の2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。一方、日本企業の3月期決算発表が始まりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-5.0%で、予想PERも16.4となりました。

[今後の見通し]
日経平均は先週末に思いのほか深押しした反動で上昇しましたが、逆に1%程度余計に日本市場は買われ過ぎと思われます。いずれ、早々に解消されると思われますので注意が必要でしょう。日本市場は一応25日線まで下げてリバウンドしましたが、NYDowも25日線まで下げていますので、今夜リバウンドするかどうか注目したいと思います。


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