Thursday, May 01, 2008

<080501>日経平均の今後の見通し

[市況]
30日のNYSEとNASDAQが小幅下落したことを受け、日経平均は50円ほど安く寄りつき、前場は一時前日比30円ほど高くなる場面もありましたが、その後下落に転じ、結局83円安で引けました。外人は1130万株の買い越しとなりましたが、出来高は17.0億株と低水準で、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅は大幅縮小しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況ですがピークアウト感がでてきました。
30日の米国株式市場では、1―3月期のGDP速報値が前期比年率0.6%増となり、マイナス成長を回避したことや、GMの決算で赤字幅が市場予想ほど悪化しなかったこと、さらに、P&Gの決算が市場予想を上回ったことも好感され、買いが先行しました。FOMCが0.25%の利下げを決定したと発表した直後に、株価指数は上げ幅を拡大する場面もありましたが、声明文が、市場で予想されたほど強く利下げ休止を示唆しなかったと受け止められたこともあり、急速に下げに転じました。
1日の日本市場では、前日引け後に日銀が公表した経済・物価展望リポートで2008年度の実質GDP見通しを下方修正したことなどから、景気が減速するとの懸念が広がり、直近買われた銀行株に利益確定の売りが目立ちました。FOMC通過により、これまで日経平均の上昇を支えた『債券売り・株買い』の資金の流れが変わった」との声が聞かれ、円相場がやや円高方向に振れていたことも日本株の重しになったようです。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在りますが、総合乖離率は-1.4%とマイナスに転換し、200日線との乖離率も-9.1%とマイナス幅は若干拡大しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、"黄信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.0ポイントと変わらず、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.5ポイント下回わるレベルに拡大しましたが、売られ過ぎ感は改善方向です。
NY Dowは25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出て、2月高値も大きく抜きました。11700-12700の持ち合いを脱し上昇トレンドを確認しました。75日線も上向きとなり、今後は12700が下値抵抗線となる可能性が大と思います。Nasdaqも、25日線、75日線と2月の高値を抜き、一目均衡表の雲の上に抜けました。一方、日経平均は、2月の高値はまだですが、25日線、75日線を抜き、一目均衡表の雲の上に出ました。しかし、日米とも25日線との乖離率は一旦警戒域に入りましたので、目先はもう少し調整しそうです。

[ファンダメンタル視点]
米国市場ではFOMC後の声明で利下げ休止と確認できなかったことで、ドル高修正の方向は確認できませんでした。今後の中期的な株価を占う上でもはっきりしない結果でした。次は、1日の米ISM製造業景気指数、2日の米雇用統計の発表に関心が移ると思われます。米主要企業の決算発表内容はまちまちですが、総じて言えば今のところプラスに作用しているようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、金融機関の破綻懸念は完全に払拭された訳ではないことは忘れてはいけません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われますが、米国政府はこの為の検討に2ヶ月の時間的猶予を得たと理解しておくべきでしょう。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。一方、日本企業の3月期決算発表が始まりましたが、日経平均の今期増益率は-3.8%で、予想PERも16.3まで上昇しています。

[今後の見通し]
今日の日本市場も軟調な動きながら、方向感のない相場でしたが、ここ数日は高値警戒域に入り軟調な展開が続いていますが、思ったほどは下げず、強い動きとも言えますが、連休の谷間でもあり、米国市場にサプライズがなければダラダラした下げ動きが続きそうです。下げても25日線までと思われますが、25日線は上昇中でもあり、価格的にはあまり下がらない可能性が高いと思います。


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