Monday, June 02, 2008

<080602>日経平均の今後の見通し

[市況]
30日のNYSEは小幅安でNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は前日終値近辺で寄りつき、前場は一時前日比150円ほど安くなる場面もありましたが、その後反転し、結局101円高で引けました。出来高は22.6億株とやや高水準で、外人は1670万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が増大し、個別銘柄は"買い"有利な状況です。
30日の米国株式市場では、原油市場の先行き不透明感が強く、前日に上げた金融株などに利益確定売りが出て相場の重しとなりました。一方、デルと半導体のマーベル・テクノロジーがそれぞれ発表した2―4月期決算が市場予想を上回り、NASDAQは4日続伸しました。
2日の日本市場では、1月9日以来約5ヶ月ぶりの高値を付けました。円安基調を好感し、ソニーやトヨタといった輸出関連株が買われ、長期金利の上昇に伴う利ざや拡大期待で銀行株も高く、時価総額の大きな銘柄の影響を受けやすいTOPIXの上昇率が高い結果となりました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+8.8%とプラス幅を拡大、200日線との乖離率は-2.3%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.1ポイントと変化なく、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.6ポイント下回わるレベルに縮小し、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは一目均衡表の雲の上限で跳ね返り、75日線を抜きましたがアヤ戻しの水準の9日線までしか戻れていません。Nasdaqに比べ戻りが鈍い状態です。Nasdaqは、25日線を抜き上昇トレンドを維持して200日線まで戻しましたが、直近の高値を抜くまでは至っていません。日経平均は、年初来の高値を付け上昇トレンドを確認しました。ただドル換算チャートではまだ5/16日の高値は抜いてはいませんので注意が必要です。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は先週末は原油の不透明感と金融株安から足踏み状態でした。今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないと考えておかなければなりません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。5,6月の2ヶ月の間に対策が出ないと7月の決算発表時に波乱も考えておかなければなりません。逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回って推移しています。一方、日本企業の3月期決算発表はほぼ終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-2.2%で、予想PERは17.1となりました。

[今後の見通し]
今日も日経平均は先物主導で荒っぽいうごきでした。朝方は軟調に推移していましたが、一転、米国市場以上の上昇となりました。その結果、今日の終値ではNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは3.0%(450円)となりました。いずれこの差は解消されると思われます。当面の目標達成感もあり、米国市場次第ですが、明日も先物主導の荒っぽい動きが予想されます


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