Monday, June 30, 2008

<080630>日経平均の今後の見通し

[市況]
27日のNYSEとNASDAQが下落しましたが、日経平均は40円ほど高く寄りつき、前場は比較的堅調な動きでしたが、後場一段安となり、結局62円安で引けました。外人は1980万株の買い越しとなりましたが、出来高は18.3億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
27日の米国株式市場では、アナリストの予想を受け、メリルリンチの損失拡大観測が広がったほか、AIGにも損失拡大の可能性を指摘する報道が伝わった。午後にはムーディーズが、モルガン・スタンレーを格下げ方向で見直すと発表。米金融機関の財務に対する懸念が一段と強まり、金融株を中心に売りが広がりました。原油が初めて142ドル台まで上昇したことも重しとなりました。30日の日本市場では、取引時間中は値ごろ感や投資信託の買い観測で上昇する場面もあったものの、ムーディーズによる日本国債の格上げをきっかけに円が105円台まで上昇したことで、自動車や電機など輸出関連の主力株が下落しました。あすの日銀の企業短観や、今週は内外の経済指標の発表が相次ぐことも買い手控えにつながったようです。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の中に入り、総合乖離率は-12.1%とマイナス幅が若干拡大し、200日線との乖離率は-7.3%とマイナス幅は拡大しました。3つの内2つがマイナスですので、中期的トレンドは、引き続き"黄信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.9ポイントと変化はありませんが、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.4ポイント上回わるレベルとなり、若干割高な状況です。
NY Dowは、連日の年初来の安値更新となり下げ止まる気配が見えません。一目均衡表の雲の下に在り、さらに、75日線、25日線、9日線の下でも在ります。Nasdaqも一目均衡表の雲の下に抜け、9日線、25日線、75日線の下となってしまいました。日経平均は一目均衡表の雲の中に入り、9日線、25日線の下に在り、75日線も割ってしまいました。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は金融機関の財務懸念が一段と強まり、下落しました。今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するには公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われますが、現在のところ、まだ対策が出ていません。7月に主要銀行の決算発表時を控えていますので、疑心暗鬼が続いています。しかし、逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。そろそろ、対策が出ても良い時期ではないかと思います。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、年初来安値を更新しています。(3月安値18.6ドルに対して現在17.3ドル)一方、日本企業の3月期決算発表は終わりましたが、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは15.9となりました。

[今後の見通し]
やはり、日経平均は米国市場の動きには逆らえないようです。終値ではNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは約+3.2%(440円)となりました。ドル換算チャートでは一目均衡表の雲の下に抜けて6日経過し、今日は戻り歩調ですが、なかなか雲の中に戻れません。中期的に軟調な展開となるかどうか引き続き正念場となっていますが、多少リバウンドする兆しもあります。NY Dowは1月の安値を割ってしまいましたので、中期的に下降トレンド入りの可能性大となりましたが、円高にならない限り日本市場はまだ中期的に期待できると思います。


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