Sunday, June 29, 2008

<20080629>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+1.9ポイントとなり、先週に比べ0.4ポイント割安度は減少しました。200日線乖離率差は+0.7ポイントとなり先週よりも1.2ポイント割安度は縮小し、逆に割高となりました。日本市場は割高へ変化しつつ有ります。一方、3月決算発表が終了し、日本企業の今期予想増益率は、景気減速によって日経225採用銘柄平均で-2.3%となっています。今週も米国の金融不安、原油高騰と為替が関心事です。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週も米国市場は原油急騰と金融不安が悪材料となり、週末にかけて大幅に下落しました。       ②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより半年前の+6.8%から-2.3%に減少しています。先週からは変化はありません。
③長期金利は日米とも下降ぎみですが、日米の金利差は2.3%から2.4%と拡大ぎみに推移していますが、為替は108円から106円と週末は2円ほど円高でした。今週も引き続き為替の影響を受け易いと思われます。
④5月末に、OECDによる日米の2008年のGDP伸び率予測値が修正され日本が1.6%→1.7%となり、米国は2.0%→1.2%となりましたので、この面では日本市場にとって0.5ポイント強気材料となりました。OECD合計も2.3%→1.8%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されている中、世界の投資家にとって日本市場が見直される根拠の一つとなりそうです。
⑤外人は6月第3週も買い越しで、12週連続の買い越しとなりました。6月4週は売り越しに転じた可能性大ですが、今週は売り買い拮抗が予想されます。
5つのポイントのうち先週は①③⑤が弱気材料でした。今週も米国市場動向と為替で左右されそうです。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、まだ雲の中に入り、200日移動平均線乖離率は-7.0%となり先週と比較してマイナス幅は拡大し、総合乖離率は-11.0%となりマイナス幅は8.2ポイント拡大しました。中期上昇トレンドは、"黄信号"のままです。日本市場をより客観的に示していると考えられる日経平均のドル換算チャートは一目均衡表の雲の下に抜けマズイ状態となりました。

[今週の見通し]
先週末の米国市場の大幅下落後もリバウンドせず、未だ、下げ止まり感はありません。今週も米国市場は金融不安と原油との動きに左右されることが予想されますが、日経平均は米国株価指数に、為替を加味した価格よりは500円程度下げ渋っていますので、為替が大幅に円高に振れない限り、3月のような大幅な下げはなさそうですが、米国市場が上昇に転じない限りは日本市場の上昇も望めそうもありません。米国市場に強力な材料が出ないとズルズル下げそうです。


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