Thursday, June 19, 2008

<080619>日経平均の今後の見通し

[市況]
18日のNYSEとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均は130円ほど安く寄りつき、その後も終日、じり安となり、結局322円安で引けました。外人は1110万株の買い越しで、出来高は21.3億株と増加したものの、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプマイナス転換し、個別銘柄は"売り"有利となりました。
18日の米国株式市場では、モルガン・スタンレーが大幅減益決算を発表したことや、地銀のフィフス・サード・バンコープが減配を発表したこと等で、金融機関の業績や財務の不透明感が改めて強まり、さらにフェデックスの決算が、原油高や米景気低迷の影響で赤字に転落し、見通しも慎重だったことで、金融や景気敏感株に売りが出ました。原油先物相場が上昇に転じるとダウ平均は下げ幅を拡大し、午後には1万2000ドルの大台を割り込む場面もありました。
19日の日本市場では、前日の米市場の下落が嫌気されたことや、心理的な節目の14500円に昨日接近したことで主力株中心に利益確定の売りが増え、先物に手じまいとみられるまとまった売りが出て、日経平均はじりじりと下げ幅を拡大。上海市場などアジア市場も安くなり後場も下げは止まらず、若干の円高も影響して終日軟調な展開でした。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+1.1%とプラス幅が縮小、200日線との乖離率は-3.5%とマイナス幅が拡大しましたが、3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、まだ"青信号"です。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は2.1ポイントと変化はありませんが、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.2ポイント下回わるレベルで、ほぼ売られすぎ感は無くなりました。
NY Dowは、一目均衡表の雲の下に在り、75日線、25日線、9日線の下でも在り、直近安値も更新してしまいました。Nasdaqは一目均衡表の雲の上限に再接近、25日線と9日線の下まで下げました。日経平均は一目均衡表の雲の上に在りますが、9日線を割り、25日線まで下げました。

[ファンダメンタル視点]
米国市場はフェデックスとモルガンの決算にネガティブに反応しました。しばらく不動産下落も続きそうですので、根本的な金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響も完全に払拭されてはいません。本格反転には公的資金を活用した破綻懸念の払拭が必須と思われますが、現在のところ、まだ対策が出ていません。6月の証券会社の決算の内容に沿って、米株価指数は軟調な展開となっています。7月に主要銀行の決算発表時を控えていますので、スッキリしません。しかし、逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、年初来安値を更新して推移しています。(3月安値18ドルに対して現在10.9ドル)一方、日本企業の3月期決算発表は終わりましたが、今日現在の日経平均の今期予想増益率は-2.3%で、予想PERは17.0となりました。

[今後の見通し]
]連日の米国市場安の中では、さすがに日経平均も売られました。その結果、終値ではNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは約1.6%(220円)となりました。ドル換算チャートでは一目均衡表の雲に入ってしまい、75日線に接近して、テクニカルには嫌な感じです。目先の日経平均の割高感は緩和しましたが、結局、米国市場との連動性を証明する形となりました。よって上昇の条件は、原油安と米金融不安後退しかないように思います。残念ながら、強気になれる方向感は依然としてまだ見えません。

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