Saturday, June 14, 2008

<080614>日経平均の今後の見通し

[市況]
12日のNYSEと、NASDAQが上昇したことを受けて、日経平均は20円ほど高く寄りつき、その後下げに転じ、前場は一時180円ほど安くなる場面も有りましたが、後場戻し、結局85円高で引けました。外人は320万株の買い越しで、出来高も31.1億株とSQ日で高水準ながら、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は安値を更新したもののマイナス幅が縮小し、個別銘柄は"売り"有利ながらボトムアウト感があります。
12日の米国株式市場では、小売統計に良い結果が出て小反発し、13日はサウジアラビアが原油増産を検討していると伝わり、原油が反落。5月のCPIは前月比0.6%上昇と市場予想の0.5%上昇をやや上回ったものの、コア指数が同0.2%上昇と予想に一致したことなど、ほぼ予想通りの結果に安心感が広がったようです。
13日の日本市場では、円安基調に加え12日の米国株式相場の上昇が支援材料となり、買い優勢で始まり、その後、上海株式相場の動向を警戒した売りが優勢になり、日経平均は下げに転じる場面もありましたが、週末のために先物の売り持ち高を買い戻す動きが強まり、日経平均は再び上げに転じて終了しました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は-3.6%とマイナス転換、200日線との乖離率は-5.4%とマイナス幅が拡大しました。3つの内2つがマイナスとなりましたので、中期的トレンドは、"黄信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は2.1ポイントに拡大しましたが、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.7ポイント下回わるレベルに縮小し、ほとんど売られ過ぎ感はなくなりました。
NY Dowは、昨日の上昇も一目均衡表の雲の下にあります。まだ本格的な反発とは言えない状況です。Nasdaqは一目均衡表の雲の上に出ましたが、9日平均は上回っていません。日経平均は25日線を割ったものの、一目均衡表の雲の上に在りますが、9日平均は上回っていません。

[ファンダメンタル視点]
米国市場では原油一服とCPIの落ち着きで若干もどしましたが、今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響も完全に払拭されてはいません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。5,6月の2ヶ月の間に対策が出ないと6,7月の決算発表時に波乱も考えておかなければなりません。逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回って推移しています。一方、日本企業の3月期決算発表は終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-2.3%で、予想PERは16.7となりました。

[今後の見通し]
今日の終値ではNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは約-0.1%(-20円)となり、プレミアムはほとんど無くなりました。日本市場はSQを通過し、需給要因のウエイトが減ると思われます。その結果益々、米国市場動向と為替に影響される相場になりそうです。米国株安の中での日本株上昇はあり得ませんので、原油安と米金融機関の破綻懸念後退が、米国市場と日本市場のさらなる反転上昇の条件でしょう。


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