Tuesday, June 03, 2008

<080603>日経平均の今後の見通し

[市況]
2日のNYSEとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均は170円ほど安く寄りつき、その後も下落、後場に一時戻す場面もありましたが、結局230円安で引けました。出来高は22.8億株とやや高水準ながら、外人は350万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が減少し、個別銘柄は"買い"有利ながらピークアウト感があります。
2日の米国株式市場では、英住宅ローン大手ブラッドフォード・アンド・ビングレーが増資向け株式発行価格の大幅引き下げを発表したことや、S&Pが証券大手のリーマンやメリル、モルガンの格付けを引き下げたと伝わり、金融機関の業績や財務への懸念が改めて強まり、金融株が下落し、相場の重しとなった。5月のISM製造業景況感指数は49.6と前月から上昇し、市場予想も上回ったものの価格指数が上昇したため、インフレ警戒感から買い材料視されなかったようです。
3日の日本市場では、米国市場で金融株が下げたことで金融不安が再び意識され、高値警戒感もあった東京市場では円相場が104円台前半に上昇したこともあり幅広い銘柄に売りが出ました。午後にはリーマン・ブラザーズの30―40億ドル規模の増資の可能性が報道され、これを悪材料視した売りが出て、日経平均の下げ幅は300円を超える場面もありました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+3.7%とプラス幅が縮小、200日線との乖離率は-2.8%とマイナス幅が拡大しました。3つの内2つがプラスですので、中期的トレンドは、"青信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.1ポイントと変化なく、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が2.9ポイント下回わるレベルに拡大しましたが、売られ過ぎ感は傾向としては改善方向です。
NY Dowは5/27の直前の安値をザラ場で割ってしまい、一目均衡表の雲の中に入り込んでしまいました。要注意となりました。Nasdaqと日経平均は、終値でまだ25日線の上に在ります。

[ファンダメンタル視点]
米国市場では懸念していた金融不安がまた意識されてきたようです。今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は完全に払拭されてはいないようです。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。5,6月の2ヶ月の間に対策が出ないと7月の決算発表時に波乱も考えておかなければなりません。逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回って推移しています。一方、日本企業の3月期決算発表はほぼ終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-2.2%で、予想PERは17.1となりました。

[今後の見通し]
今日も日経平均は先物主導で荒っぽいうごきでした。予想したほどは下げませんでしたが、今日の終値ではNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは3.0%(450円)と変わりません。いずれこの差は解消されると思われますが。ここ数日は拡大ぎみです。NY Dowの動きが冴えませんので、ここからは、日本市場も下落する可能性が大きそうですが、乱高下の中下げ幅は比較的小さい状況が予想されます。

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