Wednesday, June 11, 2008

<080611>日経平均の今後の見通し

[市況]
10日のNYSEは上昇、NASDAQは下落しましたが、日経平均は110円ほど高く寄りつきましたが、その後下げに転じ、前場は一時30円ほど安くなる場面も有りましたが、後場戻し、結局162円高で引けました。外人は70万株の売り越しで、出来高は21.6億株と低水準でしたが、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅を縮小しましたが、個別銘柄は"売り"有利な状況です。
10日の米国株式市場では、バーナンキFRB議長が「経済が深刻に落ち込むリスクは小さくなってきた」と述べたと伝わり、景気悪化への懸念がやや後退したことを受け、金融株の一角に買い戻しを誘い、アナリストが投資判断を引き上げたコカ・コーラが大幅高となるなど、個別銘柄も買われましたが、インフレ警戒感は根強く、株価の上値を抑える要因となったようです。利益見通しが予想に届かなかったテキサス・インスツルメンツが軟調で、NASDAQ指数を押し下げる一因になったようです。
11日の日本市場では、円が107円台前半に下落したほか、原油の下落、1-3月期のGDP改定値の速報値からの上方修正などを手掛かりに上昇して始まったものの、前場はアジア株下落懸念から急速に伸び悩みましたが、後場は逆にアジア株の落ち着きや円安進行で再び上昇に転じ、自動車やハイテクなど輸出関連株が上げを主導しました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の上に在り、総合乖離率は+2.6%とプラス転換、200日線との乖離率は-3.4%とマイナス幅が縮小しました。3つの内2つがプラスとなりましたので、中期的トレンドは、"青黄信号"となりました。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は2.0ポイントと変化なく、テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.9ポイント下回わるレベルに縮小し、ほとんど売られ過ぎ感はなくなりました。
NY Dowは、昨日の上昇でも一目均衡表の雲の下に在ります。数日で戻れないと中期的に低迷することも考えておかなければなりません。Nasdaqと日経平均は一目均衡表の雲の上に在りますが、Nasdaqは25日線の下にありますが、日経平均も25日線の上で終わりました。

[ファンダメンタル視点]
米国市場ではFRB議長発言で落ち着きを取り戻しましたが、上げに転じるところまでは回復していません。今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響も完全に払拭されてはいません。本格反転には公的資金を活用した、破綻懸念の払拭が必須と思われます。5,6月の2ヶ月の間に対策が出ないと7月の決算発表時に波乱も考えておかなければなりません。逆に有効な対策がでると、金融株の急騰も有り得ます。ここからは、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティーの株価は依然として、3月の安値を下回って推移しています。一方、日本企業の3月期決算発表は終わりましたが、今日現在の日経平均の今期増益率は-2.3%で、予想PERは16.9となりました。

[今後の見通し]
今日はさすがに円安に反応して若干もどしました。その結果、今日の終値ではNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは約0.6%(80円)となり、昨日と同じレベルですが、プレミアムはほとんど無くなりました。今日は外人も売り越しとなりました。ここ3日は出来高も減少し、外人を中心とした短期筋の資金の流入は顕著ではありません。米国株安の中での日本株上昇はあり得ませんので、弱気材料はやはり、米国市場の動きです。しかし、米国市場が反転してくれば、世界的なインフレ懸念の中、日本のスタグフレーション懸念は比較的少ないとの思惑が働いて、日本市場の相対的優位性は、しばらく続くと思われます。


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