Saturday, June 21, 2008

<20080622>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+2.3ポイントとなり、先週に比べ変化はありません。200日線乖離率差は-0.5ポイントとなり先週よりも1.9ポイント割安度は縮小しましたが、週末の米国市場の大幅安が影響しています。日本市場の割安感(売られ過ぎ度)は縮小傾向です。一方、3月決算発表が終了し、日本企業の今期予想増益率は、景気減速によって日経225採用銘柄平均で-2.3%となっています。米国の金融不安、原油価格とドル高誘導が関心事です。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場は原油急騰と金融不安が悪材料となり、週末にかけて大幅に下落しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより半年前の+6.8%から-2.3%に減少しています。先週からは変化はありません。
③長期金利は日米とも下降ぎみですが、日米の金利差は2.3%から2.4%と拡大ぎみに推移し、為替は107-108円と円安方向でしたが週末は1円ほど円高でした。今週も引き続き為替の影響を受け易いと思われます。
④5月末に、OECDによる日米の2008年のGDP伸び率予測値が修正され日本が1.6%→1.7%となり、米国は2.0%→1.2%となりましたので、この面では日本市場にとって0.5ポイント強気材料となりました。OECD合計も2.3%→1.8%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されている中、世界の投資家にとって日本市場が見直される根拠の一つとなりそうです。
⑤外人は6月第2週も買い越しで、11週連続の買い越しとなりました。6月3週は買い越幅は縮小した思われますが、今週は売り越しの可能性大です。
5つのポイントのうち先週は③⑤が強気材料、①が弱気材料でした。今週も米国市場動向と為替で左右されそうです。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、まだ雲の上に在り、200日移動平均線乖離率は-4.7%となり先週と比較してマイナス幅は変わりませんが、総合乖離率は-2.8%となり0.9ポイント減少しました。中期上昇トレンドは、"黄信号"のままです。日経平均のドル換算チャートは来週初めに、一目均衡表の雲の下に抜けそうですので危険な状態となりました。

[今週の見通し]
先週末の米国市場の大幅下落によりシカゴの日経平均先物は13765円となっていますので、月曜日の日経平均はとりあえず少なくとも250円程度下落すると思われます。今週も米国市場は金融不安と原油との動きに左右されることが予想されますが、日経平均は米国株価指数に、為替を加味して、連動した動きが予想されます。まずは、NY Dowが3月安値11740を終値で大きく下回るかどうか、NASDAQが75日線を大きく下回るかどうかに注目したいと思います。強力な対策が出てきても良いタイミングに近づいているとも推測できます。


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