Friday, March 07, 2008

<20080308>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+1.0ポイントとなり、日本市場の割安度は米国市場との比較で0.1ポイント拡大しました。200日線乖離率差は-6.2ポイントとなり先週よりも2.4ポイント割安度は拡大しました。日本市場の割安感(売られ過ぎ度)は若干拡大してきました。一方、日本企業の四半期決算発表もほぼ終わり通期予想増益率は、日経225採用銘柄平均は+2.0%とかなり減少しました。日・米主力企業の四半期決算発表はほぼ終了しましたので業績の影響は限定的になるものと思われます。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は先週、各種経済指標の悪化とFRBの異例の警告や原油・金の高値更新からインフレ・景気後退懸念が拡大して大きく下落しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の通期予想増益率は2ヶ月前の+6.8%から+2.0%に減少しています。
③長期金利は多少低下傾向で、金利差は2.2%と先週より0.2ポイント縮小。102円に急騰しています。
④日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されていますが、昨年10―12月期のGDP速報値が市場予想を大幅に上回ったことが相場をかろうじて下支えしている状態です。
⑤2月第4週は売り越しでしたが、3月第1週は売り越し額が拡大していると思われます。週末に米国市場が大幅下落しましたので、今週も週初は大幅売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は週初は①③⑤が弱気材料でした。今週も①③⑤と経済指標の発表に振り回される展開が予想されますが、今週の関心時は1月の安値12573を割るかどうかに移りました。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲のかなり下に在り、200日移動平均線乖離率は-20.4となり先週と比較してマイナス幅は4.5ポイント拡大、総合乖離率も-36.0%とマイナス幅が14.5ポイント拡大しました。3つとも大幅マイナスですので、中期上昇トレンドは、"赤信号"が続いています。

[今週の見通し]
先週末のシカゴの日経平均先物は12650円で終わっていますので、週初はボリンジャーバンド-2σライン(12700円近辺)を下回って始まりそうです。FRBの緊急利下げやモノラインへの公的資金注入などの施策が出るまでは下落に歯止めがかかりそうにありません。

なるほどと思ったら下をクリック!

今日の強気・弱気材料はこちら=>今日の強気・弱気材料

注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください