Saturday, March 29, 2008

<20080329>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+1.0ポイントとなり、日本市場の割安度は米国市場との比較で0.1ポイント縮小しました。200日線乖離率差は-6.7ポイントとなり先週よりも2.4ポイント割安度は縮小しました。日本市場の割安感(売られ過ぎ度)は円高一服により先週は縮小しました。
一方、日本企業の今期予想増益率は、景気減速によって日経225採用銘柄平均では+0.6%とかなり減少してきました。今後は4月中旬の米銀行の決算発表でのサブプライム関連の評価損の大きさ特に注目する必要があります。
[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は先週、週初はJPモルガン・チェースが、ベアーの買収価格を一株当たり約2ドルから約10ドルに引き上げると発表したことが好感されて上昇したものの、経済指標の悪化とアナリストが銀行の利益予想を下方修正したことで、週末にかけては下落しました。週足は陰線となりました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の通期予想増益率は世界景気の下ぶれにより2ヶ月前の+6.8%から+0.6%に減少しています。日々減少が続いています。
③長期金利は持ち直し、金利差は2.3%に拡大し、為替は1ドル99円台と一服しています。
④日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されています。
⑤3月第3週は小幅売り越しでしたが、3月第4週は買い越しに転じていると思われます。今週も外人の買い越しが期待されます。
5つのポイントのうち先週は①②が弱気材料で③⑤が強気材料でした。今週も①③⑤と為替の動向に振り回される展開が続きそうです。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲のかなり下に在り、200日移動平均線乖離率は-18.3となり先週と比較してマイナス幅は2.8ポイント縮小、総合乖離率も-26.0%とマイナス幅が10.5ポイント縮小しましたが、3つとも大幅マイナスですので、中期上昇トレンドは、"赤信号"が続いています。しかし、日経平均はほぼ25日線までの反転を実現しました。ドル換算チャートでは1月の安値は更新しおらず、25日線を抜き、75日線に接近している状態です。短期的には米国市場よりも良い形になっていますので、外人投資家の買いを誘うことが期待できます。

[今週の見通し]
日柄から見て次のピークは日柄から4月上旬が推定されます。価格としては円が1ドル100円と仮定すれば、13000円前後と考えておくことが無難と思われます。しかし、仮に円レートが98円以下になるとなると28日にすでにピークを付けてしまった可能性も有ります。逆に円レートが102円となると13260円あたりがピークと想定されます。

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