Saturday, March 22, 2008

<20080322>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+1.1ポイントとなり、日本市場の割安度は米国市場との比較で0.2ポイント縮小しました。200日線乖離率差は-9.1ポイントとなり先週よりも1.1ポイント割安度は縮小しました。日本市場の割安感(売られ過ぎ度)は先々週まで拡大していましたが円高一服により先週は縮小しました。
一方、日本企業の今期予想増益率は、景気減速によって日経225採用銘柄平均では+1.2%とかなり減少してきました。今後は4月中旬の米投資銀行の決算発表でのサブプライム関連の評価損の大きさ特に注目する必要があります。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は先週、週初はベアー・スターンズのJPモルガン・チェースへの身売りで動揺したものの、FRBの利下げと住宅ローン債権の買い取り枠拡大により落ち着きをとりもどしました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の通期予想増益率は世界景気の下ぶれにより2ヶ月前の+6.8%から+1.2%に減少しています。
③長期金利は多少低下傾向で、金利差は2.1%に縮小し、為替はドル離れから一時1ドル95円台に急騰しました。
④日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されています。
⑤3月第2週は大幅売り越しでしたが、3月第3週はかなりの改善が予想されます。今週は外人の買いが期待されます。
5つのポイントのうち先週は週前半は①③が弱気材料で後半は①⑤が強気材料でした。今週も①③⑤と為替の動向に振り回される展開が予想されます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲のかなり下に在り、200日移動平均線乖離率は-21.1となり先週と比較してマイナス幅は2.0ポイント縮小、総合乖離率も-36.5%とマイナス幅が8.1ポイント縮小しましたが、3つとも大幅マイナスですので、中期上昇トレンドは、"赤信号"が続いています。
しかし、日経平均は9日平均を抜いてきましたので短期トレンドは25日線までの反転の可能性が見えてきました。ドル換算チャートではまだ1月の安値は更新しおらず、底堅い動きになっていますので、外人投資家の買いを誘うことが期待できます。

[今週の見通し]
日柄から見ても先週、目先のボトムを付けた思います。米国市場次第で、今後も乱高下しそうですが、次のピークは日柄から4月上旬が推定されます。価格としてはその時期の25日線の水準である13000円前後と考えておくことが無難と思われます。

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