Friday, March 21, 2008

<080321>日経平均の今後の見通し

[市況]
20日のNYSEとNASDAQは大幅上昇したことを受けて、日経平均は70円ほど高く寄りつき、前場は一時若干安くなる場面がありましたが、後場にかけて上昇、引け際に上げ幅を拡大し、結局222円高で引けました。出来高は18.2億株と低水準ながら、外人は1390万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラスに転換し、個別銘柄は"買い"有利に変わりました。
20日の米国株式市場では金や原油先物相場が軟調で、関連銘柄の一角が売られましたが、3月のフィラデルフィア連銀景気指数は-17.4となったものの前月から改善し、市場予想も上回り、買いが優勢となり、住宅ローン債権の買い取り枠を2000億ドル拡大すると発表したファニーメイ、フレディマックが連日上昇したことも安心感を生み金融株の上昇につながり、市場全体の上昇を牽引したようです。
21日の日本市場では欧米やアジアが休場とあって外人の売買は限定的だったものの、米株高や円高一服感から買い安心感につながり、引け前に上げ幅を一段と広げましが、その中で資源関連株の売りが目立ちました。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の900円下までに改善、総合乖離率は-36.5%となりマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率も-21.1%に縮小しましたが、3つとも依然マイナス幅は大きく、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.1ポイントに縮小しました。テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が8.9ポイント下回わり、この面の売られ過ぎ感も縮小しました。
NY Dowは1月安値を割らずに昨日の上昇で再び25日線を抜き良い形になってきましたが、Nasdaqは1月安値を更新してしまいましたし、25日線も抜いていませんので、まだ下降トレンドから抜けきれていません。日経平均は今日の上昇で9日線を抜きましたので目先は下げ止まったとは言って良いと思います。

[ファンダメンタルの現状認識]
米証券大手3社の決算にとりあえず安心し、住宅ローン債権の買い取り枠を2000億ドル拡大を好感した動きとなっています。しかし、4月中旬以降にシティーなど投資銀行の決算控えていますので、疑心暗鬼は続きそうです。しかしドル安一服が続けば、今日の動きが日本市場の当面の上昇トレンド転換につながりそうです。しかし、金融機関のバランスシートが傷んでいるときはいくら金利を下げても信用収縮はとまらないと言うことは日本の過去が実証済みですので、不動産下落が続けば、モノラインや金融機関への公的資金注入という強力な材料しか打開策はなさそうです。問題は何時行われるかです。

[今後の見通し]
今日の上昇で9日平均線を陽線で抜くことができましたので、日経平均は短期の上昇トレンド転換と考えてよさそうです。当面の目標を25日線にして良いのではないかと思います。


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