Wednesday, March 19, 2008

<080319>日経平均の今後の見通し

[市況]
18日のNYSEとNASDAQは大幅上昇したことを受けて、日経平均は180円ほど高く寄りつき、前場は一時400円ほど高くなる場面がありましたが、後場にかけて下落、引け際にもどし、結局296円高で引けました。出来高は21.3億株と低水準ながら、外人は880万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅は-8とマイナス幅は大幅に縮小しましたが、個別銘柄は"売り買い"の方向性はなくなってきました。
18日の米国株式市場では朝方にゴールドマン・サックスとリーマン・ブラザーズが発表した12月-2月期決算が減収減益となったものの、市場予想を大きく上回り、業績に関する不安がやや後退したことや利下げ期待で大幅に上昇して始まりました。FOMCで0.75%の引き下げを発表すると直後は失望売りを誘いましたが、声明文で追加利下げを示唆したこともあり、売りは一時的でした。19日の日本市場では信用不安の後退と利下げ好感による米株の急伸と円高一服で、主力株は終日、ほぼ全面高でしたが、上値の重い展開で、外部環境の好転にはまだ懐疑的な投資家が多いようです。

[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の1200円下に在り、総合乖離率は-41.8%となりマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率も-22.6%に縮小しましたが、3つとも依然マイナス幅は大きく、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は1.4ポイントに拡大しました。テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が11.0ポイント下回わり、この面の売られ過ぎ感も拡大しました。
NY Dowは1月安値を割らずに25日線を抜き直近高値を越え、良い形になってきましたが、Nasdaqは1月安値を更新してしまいましたし、25日線も抜いていませんので、まだ下降トレンドから抜けきれていません。日経平均は今日の上昇でも9日線にも届いていませんので、下げ止まったとは言えません。

[ファンダメンタルの現状認識]
米証券大手2社の決算にとりあえず安心し、FOMCの利下げを好感した動きとなりました。しかし、4月中旬以降にシティーなど投資銀行の決算控えていますので、疑心暗鬼は続きそうです。ドル安が続けば、今日の動きが日本市場の短期上昇トレンド転換につながるかどうか疑問も有ります。それに加え、金融機関のバランスシートが傷んでいるときはいくら金利を下げても信用収縮はとまらないと言うことは日本の過去が実証済みですので、不動産下落が続けば、モノラインや金融機関への公的資金注入という強力な材料しか打開策はなさそうです。問題は何時行われるかです。

[今後の見通し]
今日の上昇で日経平均は目先の反転は一応実現しましたが、短期の上昇トレンド転換の為には9日平均線を陽線で抜くことが必要と思います。一方、ここから下げた場合の次の目安は2/27の高値から、昨年10-11月の下落幅と同程度の、3000円下の11100円前後が想定されます。

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