Friday, November 28, 2008

<20081128>日経平均の今後の見通し

[市況]
27日のNY DowとNASDAQは休場でしたが、日経平均先物は前日比30円高で寄り付き、前場は40円安まで売られましたが、その後は後場にかけて戻り歩調となり、結局150円高で引けました。日経平均は138円高でした。寄付き前の外人は490万株の売り越しでしたが、出来高は19.7億株と増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
27日の米国株式市場は、感謝祭で休場でした。
28日の日本市場では、10月の鉱工業生産の低下幅は3.1%と市場予測の2.6%を上回ったものの、10月の完全失業率は0.3%改善するなど経済指標はまちまちで、前日の米市場が休場で手掛かりが乏しい中、これまで売られていた商社株や非鉄株、海運株など商品市況の影響を受けやすい銘柄にヘッジファンドや機関投資家の買い戻しが入り相場水準を押し上げたようです。

[テクニカル視点]
日経平均は上昇し、75日線の下に在りますが、9日線の上に在り、25日線を抜きましたので、短期トレンドは"青信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-49.2%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率は-31.1%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0.1ポイント割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.6ポイント下回るレベルとなり、割安度は縮小しました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上にあり、25日線を抜きました。Nasdaqも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。

[ファンダメンタル視点]
日本の鉱工業生産の低下は売り材料とはなりませんでした。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は年末資金需要で銀行間金利が上昇してきた点が気になります。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感が支えています。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻解消など、まだ懸念がありますが、シティへの政府支援で安心感が多少でてきました。全体的には、ここ5日は好材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、26日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.1ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-33.2%で、予想PERは14.4、PBRは0.98となりました。PBRが再び1.0下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場が到来したようです。

[今後の見通し]
日経平均は、プレミアム・レンジの下限に在りましたので、手がかり難の中、若干上昇しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+2.1%(170円の割高)とプラス幅が拡大しました。プレミアム値はここ2週間は+60~+800の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、9日線、25日線の上に在り、目先の上昇期待が出てきましたが、ビッグ3支援問題がこじれるリスクは残りそうです。


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