Tuesday, November 18, 2008

<20081118>日経平均の今後の見通し

[市況]
17日のNY DowとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均先物は前日比180円安で寄り付き、前場は200円安から50円安のボックスで推移しましたが、後場もそれに近い範囲で方向感に乏しい動きで、結局170円安で引けました。日経平均は194円安でした。出来高は19.5億株と低水準で、寄付き前の外人は690万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
17日の米国株式市場では、米シティグループが、全従業員の約15%に相当する5万人の人員を削減すると発表。雇用の悪化で個人消費の悪化懸念が強まりました。アナリストがゴールドマン・ザックス、モルガン・スタンレーの業績見通しを下方修正するなど、全体的に投資判断を引き下げる動きも相次ぎ、幅広い銘柄に売りが出ました。NY Dowは値ごろ感からの買いで上昇に転じる場面もありましたが、引けにかけて再び売られました。
18日の日本市場では、日経平均の日中値幅は138円と2ヶ月ぶりの狭さでした。世界的な景気悪化に加え、米自動車大手3社の経営問題の行方や銀行・保険といった米金融機関の財務悪化が警戒されたようですが、原油の下落を受け、紙・パルプ株や電力・ガス株といった銘柄には、買いが入り、相場全体を下支えしました。

[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-61.6%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-33.6%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化により縮小ぎみですが、今日は0.7ポイントに縮小しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.2ポイント上回わるレベルとなり、若干割高となりました。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は米自動車大手3社の経営問題の行方や銀行・保険といった米金融機関の財務悪化が警戒されて下落しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はルーブルなど懸念材料もでてきました。②については各国の景気対策が徐々に出始めたものの、急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりません。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻など、まだ懸念があります。全体的には悪材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、17日は下落して年初来安値を更新しました。(11月の年初来安値9.5ドルに対して現在8.9ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-31.3%で、予想PERは13.9、PBRは0.97となりました。

[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの下落率と同程度下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+4.9%(410円の割高)とプラス幅が拡大しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+470の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の下にあります。日経平均の25日平均線は横ばいとなり、徐々に米国市場離れし始めたようにも見えますが、200日線との乖離率はやっと同レベルに戻ったところです。外人の売り越しは依然として続いており、円高傾向で、出来高も低水準が続いていますので、ここからの上昇には米国市場の戻りが必須と思われます。逆に、8000ドルを割るようですと、日経平均の一段安も十分考えられます。


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