Sunday, November 16, 2008

<20081116>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
銀行間の取引は落着いてきたものの、急速な企業業績の落ち込みと、経済指標の悪化が顕在化し、為替も円高方向の動きが出てきました。金融サミットでは協調する方向は見えたものの、新しい材料は特に出ませんでした。世界同時不況の長期化と、不動産価格の下げ傾向は長期化の様相を呈しています。公的資金の投入対策に加え、強力な景気対策を市場は待ち望んでいるようです。そのような中で、2009年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は先週と比べ0.9ポイントに拡大しました。OECDのGDP伸び率が修正されて、先週と比べ、0.6ポイント減少しました。200日線乖離率差では、先週比割安度は4.7ポイント縮小し、0.4ポイント割安となりました。先週は、日本市場の米国市場と比べた売られ過ぎの状態は大幅に緩和しました。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2009年GDP予測値(現在-0.1%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①先週の米国市場は雇用と企業業績の悪化で年初来安値近辺まで再び下落しました。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の今期予想増益率は世界景気の下ぶれにより7月中旬の-2.3%から-31.3%の減益予想に悪化しました。先週も0.3ポイント悪化しました。
③長期金利は米国が上昇し、日米の金利差は2.3%から2.2%で推移し、為替は一時94円台まで上昇しました。今週も円高方向の波乱が予想されます。
④11月初旬に、OECDによる日米の2009年のGDP伸び率予測値が修正され日本が-0.1%%となり、米国は-0.9%となりましたので、この面では日本市場にとって0.8ポイント強き材料となりました。
⑤外人は11月1週は売り越しでしたが、11月2週も売り越だった可能性が高く、今週も売り越しが予想されます。
5つのポイントのうち先週は①②③④⑤と全てが弱気材料でした。今週も①の米国市場動向と⑤の外人動向がキーポイントと思われます。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲の下に在り、200日移動平均線乖離率は-32.8%となり先週と比較してマイナス幅は0.4ポイント拡大し、総合乖離率は-59.2%となりマイナス幅は3.0ポイント縮小しましが、3つともマイナスですので中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。日経平均は25日線、9日線の下に在りますので短期的にも"赤信号"です。米国市場はNY Dow,Nasdaqとも25日線、9日線の下に在り"赤信号"です。

[今週の見通し]
先週は残念ながら逆三尊の買いサインは出ませんでした。それどころか、企業業績の悪化から、下降中の25日平均線の上に出たのは月曜日のみと言う軟調な展開でした。米国市場でも、Nasdaqは年初来安値を更新してしまい。VIX恐怖指数も再び上昇してきました。金融サミットも軟調な展開を改善する具体策に乏しい結果となったようですので、今週の日経平均は引き続き乱高下の中、8000円割れも視野に入れた方が良さそうです。


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