Wednesday, November 19, 2008

<20081119>日経平均の今後の見通し

[市況]
18日のNY DowとNASDAQは上昇しましたが、日経平均先物は前日比60円安で寄り付き、前場は60円高まで上昇する場面もありましたが、後場寄付にかけて270円安まで下落しました。から50円安のボックスで推移しましたが、後場もそれに近い範囲で方向感に乏しい動きで、結局50円安で引けました。日経平均は55円安でした。出来高は19.5億株と低水準で、寄付き前の外人は740万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
18日の米国株式市場では、市場予想を上回る業績を発表したHPやホーム・デポの材料を手掛かりに、NY Dowは午前中に上げ幅が200ドルを上回る場面もありました。一方、アナリストが厳しい業績見通しを示したシティグループをはじめ、金融株は軟調で、ガラス大手コーニングや、ハイテク株の一角も売られました。11月の住宅市場指数が過去最低を更新したことで、NY Dowは午後に一時170ドル近く下げましたが、引けにかけて急速に買い戻されました。
19日の日本市場では、世界的な景気悪化に対する警戒感が強く、円が下げ渋るにつれて輸出関連株が下げ幅を広げる展開になりました。資源下落を警戒して、三菱商など商社は連日で安値を更新し、株価指数は続落して終了しました。ポールソン米財務長官が自動車会社への公的資金注入に改めて否定的な姿勢を示したことも、相場の重しになった面があるようです。

[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-62.0%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-33.9%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0.6ポイントに縮小しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.3ポイント下回わるレベルとなり、若干割安となりました。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は企業業績に好悪材料が両方出て、乱高下の中で上昇しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はIMFの融資が進みつつあり、落着いてきたようです。②については金融サミットでは具体策は出ず、急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりません。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻など、まだ懸念があります。全体的には、依然として、悪材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、18日も下落して年初来安値を更新しました。(11月の年初来安値8.9ドルに対して現在8.4ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-31.6%で、予想PERは13.8、PBRは0.96となりました。

[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの上昇にも関わらず下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+2.7%(220円の割高)とプラス幅が縮小しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+470の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の下にあります。日経平均の25日平均線は横ばいとなり、徐々に米国市場離れし始めたようにも見えますが、200日線との乖離率はやっと同レベルに戻ったところです。外人の売り越しは依然として続いており、日経平均は下値を切り下げており、出来高も低水準が続いていますので、ここからの上昇には米国市場の戻りが必須と思われます。しかし、米国市場も下降トレンドから脱却出来ていませんので、逆に、8000ドルを割るようですと、日経平均の一段安も十分考えられます。


ブログランキング・アップに、ご協力をお願いします。
下のボタンをクリック!

今日の強気・弱気材料はこちら=>今日の強気・弱気材料

注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください