Monday, November 17, 2008

<20081117>日経平均の今後の見通し

[市況]
14日のNY DowとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均先物は前日比160円安で寄り付き、直後に一時280円安となる場面もありましたが、前場中頃から上昇に転じ、後場寄付後に320円高まで上昇しました、その後は徐々に値を下げ、結局10円高で引けました。日経平均は60円高でした。出来高は20.3億株と低水準で、寄付き前の外人は1180万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナスに転換し、個別銘柄は"売り"が有利な状況となりました。
14日の米国株式市場では、10月の米小売売上高は前月比2.8%減と市場予想を下回り、JCペニーやノードストロームなど小売企業が市場予想を大幅に下回る業績見通しを発表し、ノキアはが2008年の携帯電話機業界の販売台数見通しを下方修正するなど、消費の想定以上の悪化から売りが優勢で始まりましたが、売り一巡後は買い戻しが優勢になる場面もありました。しかし、取引終了にかけては再び売りが加速する展開でした。。
17日の日本市場では、先週末の米市場の下落と7-9月のGDP伸び率が-0.4%と市場予想の+0.2%を下回ったことが嫌気され下落し始まったものの、公的年金の買い観測やアジア株高、円安で先物主導で買い戻されました。しかし、引けにかけて売られ、思惑的な先物売買に終日振り回された形となりました。

[テクニカル視点]
日経平均は上昇しましたが、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-56.6%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率は-32.4%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化により縮小ぎみですが、今日は0.9ポイントに縮小しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.2ポイント上回わるレベルとなり、若干割高となりました。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。

[ファンダメンタル視点]
先週末の米国市場は金融サミットを控え、乱高下の中、個人消費の悪化懸念で下落しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はルーブルなど懸念材料もでてきました。②については各国の景気対策が徐々に出始めたものの、急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりません。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻など、まだ懸念があります。全体的には悪材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、14日は若干上昇しました。(11月の年初来安値9.5ドルに対して現在9.5ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-31.1%で、予想PERは14.2、PBRは1.0となりました。

[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの下落にも関わらず、強い動きとなりました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+4.2%(350円の割高)とプラス幅が大幅に拡大しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+470の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、9日線の下にありますが25日線まで戻しました。日経平均は徐々に米国市場離れし始めたようにも見えますが、外人の売り越しは続いており、出来高も低水準が続いていますので、これ以上の上昇には米国市場の戻りが必須と思われます。


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