Wednesday, November 26, 2008

<20081126>日経平均の今後の見通し

[市況]
25日のNY Dowは上昇、NASDAQが小幅下落したことを受けて、日経平均先物は前日比140円安で寄り付き、前場は30円安から200円安のレンジで上下しましたが、後場も同レンジで推移し、結局200円安で引けました。日経平均は110円安でした。寄付き前の外人は860万株の売り越しで、出来高は16.7億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しましたが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
25日の米国株式市場では、7-9月期のGDPが前期比年率0.5%減と速報値の0.3%減から下方修正、個人消費は3.7%減と速報値の3.1%減から大幅に下方修正、9月の住宅価格指数は前年同月比17.4%下落し、過去最大の下落幅となるなど、マイナス要因が多かったものの、FRBが住宅ローン担保証券、自動車ローンやクレジットカードローン関連の資産担保証券を担保とした資金供給を発表したことが好感されるなど、方向感に乏しい動きでした。
26日の日本市場では、FRBによる約77兆円の追加金融対策発表などを受け、株式市場の底割れ懸念はいったん後退したとの見方がある中、円高が進み輸出関連銘柄が売られました。アジア市場が堅調だったことで後場始めにかけて前日終値近辺まで戻す場面もありましたが、長続きせず、出来高は少なく、様子見気分が市場に漂っていたようです。

[テクニカル視点]
日経平均は下落しましたが、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-59.7%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-33.8%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0.2ポイント割安となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が0.1ポイント下回るレベルとなり、乖離差はほぼ無くなりました。
NY Dowは、上昇し、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上にあります。Nasdaqも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は経済指標の悪材料とFRBの資金供給増加策の好材料が拮抗しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はIMFの融資が進みつつあり、落着いてきたようですがウォン安が進んでいます。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感も有ります。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻解消など、まだ懸念がありますが、シティへの政府支援で安心感が多少でてきました。全体的には、ここ3日は好材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、25日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在6.1ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-33.2%で、予想PERは14.0、PBRは0.95となりました。PBRが再び1.0下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場が到来したようです。

[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowが上昇したにも関わらず下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+1.0%(70円の割高)とプラス幅が縮小しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+800の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線の下にありますが、かろうじて9日線の上に在りますので、まだ多少期待が有ります。日経平均は25日線を前に足踏み状態です。過度な下値不安は後退したようですが、上昇するには、円安など、さらなる好材料が必要なようです。目先は引き続き25日線を抜けるかどうかに注目したいと思います。


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