Friday, November 07, 2008

<081107>日経平均の今後の見通し

[市況]
6日のNY DowとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均先物は前日比450円安で寄り付き、前場は一時760円安となる場面もありましたが、後場中頃にかけて70円高まで戻しましたが、結局140円安で引けました。日経平均は316円安でした。寄付き前の外人は2370万株の売り越しで、出来高は27.2億株と高水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が縮小しましが、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
6日の米国株式市場では、商品相場の下落や、シスコの減収見通し、トヨタの業績見通し大幅下方修正など、最近発表された経済指標や企業業績の落ち込みが大きかったこともあり、景気の予想以上の落ち込みに対する警戒感が強まり、株価指標は大きく値をさげました。
7日の日本市場では、前日の大引け後にトヨタが今期の営業利益を1兆円下方修正したことをきっかけに景気悪化懸念が強まり、自動車株を始め輸出関連株が売らました。後場は、GLOBEXでNASDAQ100先物が堅調だったことや、韓国の追加利下げ決定で、アジア株式相場が底堅かったことが株式相場を下支えしたようです。

[テクニカル視点]
日経平均は大幅に下落し、75日線、25日線の下に在りますが、かろうじて、9日線の上に在りますので、短期トレンドは"黄信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-62.2%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-32.4%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度は1.3ポイントに拡大しました。市場は米国よりも日本の方が今後、企業業績の低下が大きいと見ていると解釈できます。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.6ポイント下回わるレベルとなり、売られ過ぎ度は縮小しました。
NY Dowは、大幅下落し、75日線、、25日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線を割りました。Nasdaqも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線を割りました。米国市場の短期トレンドは"赤信号"となり、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は景気指標と企業業績悪化でうられました。市場テーマである①IMFは赤字国の通貨危機を救えるか、②世界的リセッションの対策は出るのか、③株安で新たな金融危機は来ないのか?という課題のうち①には改善が見られるものの③も楽観できなくなり、②については、早急に大型の対策が出てこないと、市場は、トヨタの中間決算の衝撃的な内容などから、再び、企業業績と経済指標に敏感に反応し出してきたようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。ここからも、引き続き、日本の主要企業の中間決算と米国の経済指標に関心が集まるものと思います。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、6日は大幅に下落し、安値を更新しました。(10月の年初来安値11.7ドルに対して現在11.5ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-26.5%で、予想PERは13.7、PBRは1.02となりました。

[今後の見通し]
日本市場はNY Dowの下げ率ほどには下げませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+4.4%(390円の割高)とプラス幅が拡大しました。プレミアム値はここ2週間は-650~+390の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、9日線の上に在りますが、25日線の下にあります。米国市場は9日線を割り、VIX (恐怖指数)も再び上昇してきましてきましたので、再び弱気が優勢となってきました。日経平均のプレミアムは390円分ありますので、今夜米国が上昇しても、来週月曜は冴えない動きが予想されます。


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