Thursday, November 13, 2008

<20081113>日経平均の今後の見通し

[市況]
12日のNY DowとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均先物は前日比540円安で寄り付きましたが、前場は一時390円安まで戻す場面もありましたが、後場も前場以上に乱高下し、結局480円安で引けました。日経平均は456円安でした。寄付き前の外人は2360万株の売り越しで、出来高は21.9億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス転換し、個別銘柄は"売り"が有利な状況となりました。
12日の米国株式市場では、家電量販店最大手ベスト・バイが業績見通しを下方修正したことで、個人消費懸念が一段と強まり、ハイテク関連が下落しました。ポールソン米財務長官が、金融安定化法の運用方針について記者会見し、ノンバンクも資本注入の対象とする一方、金融機関からの不良資産買い取り見送る方針を示したことで、金融機関の財務懸念は根強く残ると解釈されて、金融株にも売りが出て、株価指数は取引終了にかけて一段安となりました。
13日の日本市場では、米市場の大幅安、円高進行による収益悪化懸念から、ハイテクや自動車など輸出関連を中心に売られましたが、コンビニ、専門店、外食など内需関連の一部には買いもみられました。前場中ごろや後場の寄り付き直後、大引け間際などに、公的年金と見られる大口の買いで下げ幅を縮小する場面もありました。

[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-66.4%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-34.7%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化により縮小ぎみですが、今日は0.8ポイントに縮小しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.4ポイント下回わるレベルとなり、売られ過ぎ度は変わりませんでした。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在ります。米国市場の短期トレンドは、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は企業業績と景気の悪化に加え金融機関の財務懸念を嫌気して下落しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はルーブルなど、一部に懸念が出てきました。②についても各国の景気対策が徐々に出始め、金融サミットが近づくなど、期待感も有りますが、急激な景気悪化を示すデータが相次ぎ懸念材料が勝ってきたようです。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え懸念が出てきました。全体的には悪材料が勝ってきたようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、12日も下落し年初来安値を更新しました。(11月の年初来安値10.8ドルに対して現在9.6ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-31.1%で、予想PERは13.8、PBRは0.97となりました。

[今後の見通し]
日本市場は、円高もあり、NY Dowの下落率以上に下げましたが、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+5.6%(470円の割高)とプラス幅が拡大しました。プレミアム値はここ2週間は-350~+470の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の下にあります。日経平均は下落したものの米国市場と比べ、相対的には強い動きが続いていますが、チャートでは、11月7日の安値8260を割ってしまいましたし、NASDAQは年初来安値を割る寸前まで売られています。今夜これを割れば、日本市場も一段安を覚悟しなければならないでしょう。


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