Thursday, November 20, 2008

<20081120>日経平均の今後の見通し

[市況]
19日のNY DowとNASDAQが大幅下落したことを受けて、日経平均先物は前日比320円安で寄り付き、前場は290円安までもどす場面もありましたが、後場にかけて下落し、結局590円安で引けました。日経平均は570円安でした。出来高は21.1億株と低水準で、寄付き前の外人は2660万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
19日の米国株式市場では、10月の米住宅着工件数は過去最低水準まで減少し、住宅市場の低迷が改めて認識され、傘下のヘッジファンドの資産を買い取ると発表したシティグループの急落が金融株全般に売りが波及し相場を押し下げました。午後に前回分のFOMC議事要旨を公表し、同時にFRBがGDPのマナス成長見通し示したことも、市場心理を冷やしたようです。株価指数は引けにかけて下げ幅を広げ、この日の安値圏で終えました。
20日の日本市場では、前日の米市場の急落や円の上昇を嫌気し、決算発表で業績悪化が鮮明だった保険を始め、銀行や証券といった金融株、輸出関連、商社など資源関連など幅広い銘柄が売られ、10月28日以来、約3週間ぶりに8000円を割り込みました。

[テクニカル視点]
日経平均は下落し、75日線、25日線、9日線の下に在りますので、短期トレンドは"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-77.0%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率は-38.3%とマイナス幅が拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0.7ポイントに拡大しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.6ポイント下回わるレベルとなり、昨日と比べ1.3ポイント割安となりました。
NY Dowは、下落し、75日線、25日線、、9日線、一目均衡表の雲の下に在り、終り値で年初来安値を更新しました。Nasdaqも、75日線、25日線、9日線、一目均衡表の雲の下に在り、年初来安値を更新しました。米国市場の短期トレンドは、"赤信号"で、中期トレンドも、引き続き"赤信号"です。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は住宅市場の低迷と、景気に対する悪材料が出て、大きく下落しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はIMFの融資が進みつつあり、落着いてきたようです。②については金融サミットでは具体策は出ず、不良債権買い取りは無くなり、ビッグ3救済はもたつき、さらに、急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりません。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻解消など、まだ懸念があります。全体的には、依然として、悪材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、19日も大幅下落して年初来安値を更新しました。(11月の年初来安値8.4ドルに対して現在6.4ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-33.7%で、予想PERは13.2、PBRは0.9となりました。PBRが再び1.0を大きく割ってきましたので、長期投資の視点では買い場が到来したようです。

[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの下落率以上に下落しました。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+1.67%(130円の割高)とプラス幅が縮小しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+470の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、25日線、9日線の下にあります。NY Dowは8000円割れとなり、日経平均も一段安となりました。日経平均の米国市場離れとはなず、やはり、まだ連動しているようです。外人の売り越しは依然として続いており、日経平均は下値を切り下げており、出来高も低水準が続いていますので、ここからの上昇には米国市場の戻りが必須と思われます。NY Dowはボリンジャーバンドの-2σまで下げましたので、テクニカルには良いところまで下げたようです。


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