Thursday, November 27, 2008

<20081127>日経平均の今後の見通し

[市況]
26日のNY DowとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均先物は前日比240円高で寄り付き、前場は330円高まで買われましたが、後場は水準を下げ、結局230円高で引けました。日経平均は160円高でした。出来高は15.8億株と低水準でしたが、寄付き前の外人は50万株の買い越ししとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
265日の米国株式市場では、10月の米耐久財受注額など経済指標の悪化で売りが先行したものの、値ごろ感からの買いや、オバマ次期米大統領が経済再生に向け諮問会議を新設すると発表したことなどを好感した買いが優勢となりました。原油高を背景にエネルギー関連、消費関連やハイテク株などが大きく上昇し、NY Dowは高値引けしました。
27日の日本市場では、米市場が上昇したことから、朝方は幅広く買いが入り、日経平均の上げ幅は250円近くに達する場面がありましたが、チャート分析上の抵抗水準とされる25日移動平均近辺では上値が抑えられました。インドの同時多発テロやアフガニスタンの米大使館付近での爆発で、後場は政情不安を意識した売りが増え、日経平均は伸び悩んで終了しました。

[テクニカル視点]
日経平均は上昇しましたが、75日線、25日線の下に在りますが、9日線を抜きましたので、短期トレンドは"黄信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-54.0%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率は-32.4%とマイナス幅が縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度はこのところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により縮小ぎみですが、今日は0.2ポイント割安水準となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.9ポイント下回るレベルとなり、割安となりました。
NY Dowは、上昇し、75日線、一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上にあり、25日線を抜きました。Nasdaqも、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在り、9日線の上に在りますので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"赤信号"です。

[ファンダメンタル視点]
米国市場はオバマ政権の経済諮問会議発足の好材料で上昇しました。市場テーマである①通貨危機、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①はIMFの融資が進みつつあり、落着いてきたようですがウォン安が進んでいます。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感が支えています。③についても、12月の米投資銀行の決算を控え、ヘッジファンドの破綻解消など、まだ懸念がありますが、シティへの政府支援で安心感が多少でてきました。全体的には、ここ4日は好材料が勝っているようです。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、26日は上昇しました。(11月の年初来安値4.7ドルに対して現在7.1ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-33.2%で、予想PERは14.2、PBRは0.97となりました。PBRが再び1.0下回ってきましたので、長期投資の視点では買い場が到来したようです。

[今後の見通し]
日経平均は、NY Dowの上昇率ほどは上昇しませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+0.8%(60円の割高)とプラス幅が若干縮小しました。プレミアム値はここ2週間は+30~+800の範囲で動いています。グローバルな視点で見た日経平均の動きである、ドル換算チャートでは、9日線の上に在り、横ばいの25日線を抜きましたので、多少期待が出てきました。日経平均は、まだ25日線に頭を抑えられていますが、過度な下値不安は後退したようです。しかし、さらに上昇するには、外人買いや、出来高増、円安など、さらなる好材料が必要なようですが、米国市場も休場で週末を控えて、目先は一服しそうです。


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