Friday, August 29, 2008

<080829>日経平均の今後の見通し

[市況]
28日のNYSEとNASDAQが大幅上昇したことを受けて、日経平均は前日比160円ほど高く寄り付き、後場初めにかけ上昇し一時前日比300円ほど高くなる場面もありましたが、後場も高い水準で推移し、結局204円高で引けました。出来高は17.8億株と低水準ながら増加し、寄付き前の外人は700万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス転換し、個別銘柄は"買い"が有利な状況となりました。
28日の米国株式市場では、4―6月期のGDP改定値は前期比年率3.3%増と速報値から1.4ポイント上方修正され、市場予想の2.7%増も上回り、米景気の底堅さが意識されました。原油が120ドル台から114ドル台に急落したことも追い風になり、一部アナリストがファニーメイの資本の状況は市場予想以上に良好との見方を示したと伝わり22%急伸したことが金融株の上昇につながり相場全体を押し上げました。
29日の日本市場では、前日の米株高に加え、朝方発表された7月の鉱工業生産指数が市場予想を上回ったことや新設住宅着工件数が増加したことから内外景気の先行き不安がひとまず後退し銀行や保険など金融株のほか鉄鋼や海運など幅広い銘柄が買われました。

[テクニカル視点]
日経平均は75日線の下に在りますが、、9日線を抜き25日線まで上昇しましたので、短期的には"青信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-8.1%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率も-5.2%とマイナス幅が縮小しましが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度は2.6ポイントと縮小しました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.9ポイント下回わるレベルとなり、売られ過度は縮小しました。
NY Dowは、上昇し、75日線の下に在りますが、9日線、25日線の上で、一目均衡表の雲の中に在ります。Nasdaqは200日線の下に在りますが、一目均衡表と25日線の雲の上で、と75日線、9日線を抜きました。米国市場の短期トレンドは"青色信号"となりましたが、中期トレンドは、引き続き"黄信号"です。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は急に景気は底堅いとの認識になったようです。短期上昇トレンド回復しつつあるようです。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、中長期的に見ると、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。6月の高値を抜くには、さらなる公的資金を活用した破綻懸念の払拭策が必須と思われますが8月中は議会も夏休みの為、動きはなさそうです。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、28日も上昇しました。(7月安値14.0ドルに対して現在19.1ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-5.8%で、予想PERは15.7となりました。

[今後の見通し]
日本市場は国内強気材料も有り、円高ぎみにもかかわらず、米国市場高に素直に連動して大幅に上昇しました。その結果、ドルベースの終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-1.8%(-240円)と割安度は縮小しました。ドル換算チャートでは、9日線の上にあり、25日線を若干上回り目先の上昇転換を示しました。さらに、出来高が回復してきた点、外人の買いが続いている点、米国市場も短期上昇トレンドを取り戻しつつある点、などに加え、ボリンジャーバンド-2σに一旦達したこと、騰落率、サイコロジカルライン、総合乖離率などボトムを示す指標が出た後ですので、来週の米雇用統計は気になりますが、今回の上昇はしばらく続きそうです。


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