Wednesday, August 13, 2008

<080813>日経平均の今後の見通し

[市況]
12日のNYSEとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均は前日比100円ほどく安くりつき、後場初めにかけて下落し一時350円ほど安くなる場面もありましたが、後場は若干もどし、結局280円安で引けました。寄付き前の外人は360万株の売り越しで、出来高は19.3億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅を拡大しました。個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
12日の米国株式市場では、JPモルガン・チェースの住宅ローン関連証券の評価損、ゴールドマン・サックスの業績見通し引き下げなど金融機関の業績悪化懸念が広がり、売りが優勢になりました。欧州の景気減速からマクドナルドやコカ・コーラの利益見通しが引き下げられたことも嫌気されたようです。
13日の日本市場では、JPモルガン・チェースの評価損をきっかけに米金融システムに不安感が再浮上したことで、金融株が売られ、4-6のGDPも景気後退局面入りを意識させ、主力株が軒並み下落し、円高も重なり、日経平均は大幅に下落しました。

[テクニカル視点]
日経平均は、75日線の下に在り、9日線と25日線を割ってしまいましたので、短期的には"赤信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-12.6%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率も-7.0%とマイナス幅を拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度は2.5ポイントに拡大し、テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が6.5ポイント下回わるレベルとなり、売られ過度は大幅に増加しました。
NY Dowは、上昇し、75日線の下に在り、25日線と9日線の上に在りますが、一目均衡表の雲に押しもどされました。Nasdaqは9日線、25日線、一目均衡表の雲と75日線の上に在り、200日線に到達後下落しました。米国市場の短期トレンドは"青信号"ですが、一服しています。中期トレンドは、引き続き"黄信号"です。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は金融不安が意識され反落しました。短期の上昇トレンドではあるものの、目先は一服しやすいレベルに到達しています。今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、中長期的に見ると、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するにはさらなる公的資金を活用した破綻懸念の払拭策が必須と思われますが8月中は議会も夏休みの為、動きはなさそうです。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、12日は大幅に下落しました。(7月安値14.0ドルに対して現在18.5ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-5.8%で、予想PERは15.6となりました。

[今後の見通し]
日本市場は米国市場の下落に連動して下げ、さらに円高も重なり下げ幅は大きくなりましたが、ドルベースの終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-4.0%(-540円)と割安度は若干縮小しました。ドル換算チャートでは25日線と9日線の下に在り、日経平均はドル・ベースでは短期下降トレンドです。割安感からの上昇余地はあるものの、弱い地合いが続いています。円ベースの日足は、また、三角持合の中に入ってしまい、米国市場が原油のリバウウドや空売り規制解除などで、調整が長引くと三角持合の下離れリスクも出てきました。その場合の目安はボリンジャーバンドの-2σ(現在12700円)が下値の目安と思います。


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