Thursday, August 14, 2008

<080814>日経平均の今後の見通し

[市況]
13日のNYSEとNASDAQが下落したことを受けて、日経平均は前日比80円ほどく安くりつきましたが、直ぐに上昇に転じ、前場に一時前日比70円ほど高くなる場面もありましたが、後場は徐々に値を下げ、結局66円安で引けました。寄付き前の外人は1500万株の売り越しで、出来高は17.6億株と低水準となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅を拡大しました。個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
13日の米国株式市場では、業績懸念の悪材料で金融株の売りが続き、米石油在庫統計を受けて原油が上昇して、消費の押し下げ懸念から小売関連も売られました。一方、エネルギーや素材関連は上昇しました。
14日の日本市場では、一時先物主導でプラスとなる場面もあったものの、米国市場が下落したことや、不動産会社のURBANが13日に民事再生法の適用を申請し受理されたことが嫌気され、銀行株や不動産株を中心に全般的に売りが優勢でした。一方、海運・商社株が久々に高くなりました。

[テクニカル視点]
日経平均は、75日線、9日線と25日線の下に在りますので、短期的には"赤信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-13.8%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率も-7.4%とマイナス幅を拡大しました。3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度は2.7ポイントに拡大し、テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が6.9ポイント下回わるレベルとなり、売られ過度は拡大しました。
NY Dowは、下落し、75日線の下に在り、25日線の上では在りますが9日線を割り、一目均衡表の雲に押しもどされた形です。Nasdaqは9日線、25日線、一目均衡表の雲と75日線の上に在り、200日線に到達後下落した格好です。米国市場の短期トレンドはまだ"青信号"ですが、一服しています。中期トレンドは、引き続き"黄信号"です。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は金融不安と原油高で下落しました。短期の上昇トレンドは維持しているものの、目先は一服しやすいレベルに到達しています。今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、中長期的に見ると、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するにはさらなる公的資金を活用した破綻懸念の払拭策が必須と思われますが8月中は議会も夏休みの為、動きはなさそうです。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、13日も下落しました。(7月安値14.0ドルに対して現在17.8ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-5.8%で、予想PERは15.6となりました。

[今後の見通し]
日本市場は今日も米国市場の下落に連動して下げましたが、ドルベースの終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-4.0%(-540円)と割安度に変化は有りませんでした。ドル換算チャートでは25日線と9日線の下に在り、直近安値を下回わってしまい、日経平均はドル・ベースでは短期下降トレンドを確認しました。割安感からの上昇余地はあるものの、弱い地合いが続いています。日経平均は円ベースの日足は、まだ、三角持合の中に在ると見て良いと思いますが、原油のリバウンドや空売り規制解除などで、調整が長引くと三角持合の下離れリスクが在りますが、その場合の目安はボリンジャーバンドの-2σ(現在12700円)が下値の目安と思います。昨年同時期の大きな下げが意識されているようで、今週いっぱいは買いは入りにくそうです。


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