Tuesday, August 12, 2008

<080812>日経平均の今後の見通し

[市況]
11日のNYSEとNASDAQは上昇しましたが、日経平均は前日比40円ほどく安くりつき、前場は軟調に推移しました。後場に前日終値近辺に戻す場面もありましたが、引けにかけ下げ、結局127円安で引けました。寄付き前の外人は50万株の買い越しとなり、出来高も20.3億株と低水準ながら増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス転換しまし、個別銘柄は"買い"が有利な状況となりました。
11日の米国株式市場では、朝方は買い手掛かりに欠け、前週末に大きく上げた反動もあり、売りが先行しましたが、原油が下げ始めると株式市場は上げに転じ、小売株や自動車株、ハイテク株が堅調となり、ダウ平均は130ドル高となる場面がありました。しかし、引けにかけ、原油が下げ渋ったため、株価は伸び悩んで終えました。
12日の日本市場では、7月の国内企業物価指数が前年同月比7.1%上昇となり、27年ぶりの伸び率となったことで日経平均は売り先行で始まり、その後、中国経済の不透明感から上海総合指数の値動きにつれて変動しましたが、UBSの四半期決算発表をきっかけに、日本の銀行株が伸び悩み、日経平均は下げ幅を広げました。

[テクニカル視点]
日経平均は、75日線の下に在りますが、引き続き9日線と25日線を上回っていますので、短期的には"青信号"です。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-6.6%とマイナス幅は拡大し、200日線との乖離率も-5.2%とマイナス幅を拡大しました。3つともまだマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度は2.5ポイントに拡大し、テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.8ポイント下回わるレベルとなり、売られ過度は増加しました。
NY Dowは、上昇し、75日線の下に在りますが、25日線と9日線の上に在り。一目均衡表の雲の中に入りました。Nasdaqは9日線、25日線、一目均衡表の雲と75日線の上に在り、200日線に到達しましたので、米国市場の短期トレンドは"青信号"ですが、一服してもおかしくないレベルとなりました。中期トレンドは、引き続き"黄信号"です。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は原油安が改めて手がかりとなって上昇し、短期の上昇トレンドではあるものの、目先は一服しやすいレベルに到達しています。今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、中長期的に見ると、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するにはさらなる公的資金を活用した破綻懸念の払拭策が必須と思われますが8月中は議会も夏休みの為、動きはなさそうです。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、11日は上昇しました。(7月安値14.0ドルに対して現在19.8ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-5.8%で、予想PERは15.9となりました。

[今後の見通し]
日本市場は米国市場が上昇したにも関わらず金融不安が意識されて下落しました。その結果、ドルベースの終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-4.7%(-640円)と割安度は拡大。ドル換算チャートでは25日線の下に在り、9日線も割ってしまい、日経平均はドル・ベースでは下降トレンドを脱したとは云えません。かなり、上昇余地があると読むか、弱い地合いと読むか微妙なところです。円ベースの日足は、まだ、三角持合を上離れた形となっていますので、次の目安はボリンジャーバンドの+2σ(現在13670円)を抜いて上昇できるかに注目したいと思いまが、米国市場が原油のリバウウドや空売り規制解除などで、一服すると、時間が必要となりそうです。


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