Tuesday, August 05, 2008

<080805>日経平均の今後の見通し

[市況]
4日のNYSEとNASDAQは下落しましたが、日経平均は前日比20円ほど高く寄りつき前場は110円ほど高くなる場面もありましたが、後場にかけて徐々に値を下げ、結局18円安で引けました。出来高は21.7億株と低水準で、寄付き前の外人は720万株の売り越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅が拡大し、個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
4日の米国株式市場では、6月の米個人消費支出が市場予想以上に伸びたものの、PCEデフレーターが高い伸びを示したことでインフレ圧力の強まりが嫌気され、売りが優勢となりました。原油が急落して、株式指数は上げに転じる場面もありましたが、買いは続かず、英銀大手HSBCの1―6月期決算でサブプライムローンの貸倒引当金が大幅に増えたことで、米銀行株の一角にも売りが出ました。
5日の日本市場では、下げがきつかった銘柄を中心に値ごろ感からの買いはみられるものの、業績懸念から上値も限定的で、アジア株の軟調な動きもあり、模様眺め気分が広がり膠着感の強い相場でした。

[テクニカル視点]
日経平均は、75日線、9日線と25日線の下に在りますので、短期的には"赤信号"です。さらに、一目均衡表の雲の下にあり、総合乖離率は-16.0%とマイナス幅は変わらず、200日線との乖離率も-8.6%とマイナス幅は変わりません。3つともマイナスですので、中期的トレンドも、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度は2.1ポイントと変わりませんが、テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が1.7ポイント下回わるレベルとなり、売られ過度は縮小しました。
NY Dowは、下落し、一目均衡表の雲と、75日線と9日線の下に在り、25日線も割りました。Nasdaqは一目均衡表の雲と75日線の下に在りますが、9日線を割り、25日線まで下げました。米国市場の短期トレンドは"黄信号"となり、目先は下落リスクが増してきました。

[ファンダメンタル視点]
米国市場は8/4は米個人消費の伸びと原油安をあまり評価せず、PCEデフレーターの高い伸びを嫌気したようです。テクニカルには、短期の上昇余地はまだ有りそうに見えますが、目先の下落リスクも出てきました。今後もしばらく不動産下落も続きそうですので、中長期的に見ると、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。反転するにはさらなる公的資金を活用した破綻懸念の払拭策が必須と思われます。第二弾の対策が出ましたので市場の評価を見守る必要がありそうです。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、1日は若干下落しました。(7月安値14.0ドルに対して現在18.8ドル)一方、日本企業の、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-5.7%で、予想PERは15.6となりました。

[今後の見通し]
日本市場は手掛かりが見当たらず、値動きも限定的でした。ドルベースの終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-2.6%(-350円)と昨日と同レベルで、4-6月期の決算の影響で、ここ4日ほど、売られ過ぎが続いています。ドル換算チャートでは9日線と25日線を大きく割り、直近の安値も割っていますので、日経平均は実質下降トレンド入りしたことを示しています。下値の目途はとりあえず、ボリンジャーバンドの-2σ(今日現在12700円)が想定されますが、狭まってきましたので、大きく下振れする可能性もあります。頼みの米国市場も目先の下落リスクが高まってきました。


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