日経平均の予想: <080818>日経平均の今後の見通し

Monday, August 18, 2008

<080818>日経平均の今後の見通し

[市況]
15日のNYSEは上昇NASDAQは小幅下落したことを受けて、日経平均は前日比50円ほど安く寄り付きましたが、前場は急激に戻し一時前日比250円高まで上昇しましたが、後場伸び悩み、結局146円高で引けました。出来高は16.9億株と低水準ながら、寄付き前の外人は70万株の買い越しとなり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はマイナス幅を大幅に縮小しましが、まだ個別銘柄は"売り"が有利な状況です。
15日の米国株式市場では、原油が一時111ドル台と5月初め以来の安値を付け、8月のニューヨーク連銀景気指数が4カ月ぶりにプラスに転じ、市場予想を上回ったことも支援材料となり、株価指数は堅調に推移したものの、8月の消費者態度指数速報値が市場予想を小幅に下回ったと伝わると下げに転じるなど、市場は総じて方向感に乏しい展開でした。
18日の日本市場では、朝方は先物主導で売りが先行したものの、大手銀行株に買い戻しが入ったことをきっかけに、買い安心感が広がって上昇に転じました。後場に入って、アジアの株式相場が軟調だったことで、伸び悩んだものの、高値を維持して終了しました。お盆休みから復帰した市場参加者が買いを入れたようです。

[テクニカル視点]
日経平均は、75日線の下に在りますが、9日線と25日線まで戻し、短期的には"黄信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-8.9%とマイナス幅は縮小し、200日線との乖離率も-5.7%とマイナス幅を縮小しましたが、3つともマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの売られすぎ度は2.6ポイントで変化はありませんが、テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が6.3ポイント下回わるレベルとなり、売られ過度は大きいものの縮小しました。
NY Dowは、上昇し、75日線の下に在りますが、25日線と9日線の上で、一目均衡表の雲の中に入りました。Nasdaqは9日線、25日線、一目均衡表の雲と75日線の上に在り、200日線も抜きました。米国市場の短期トレンドは"青信号"ですが、中期トレンドは、引き続き"黄信号"です。

[ファンダメンタル視点]
米国市場はここ数日原油安で上昇しました。Nasdaqの戻りが大きく、ハイテク株有利が続いています。しかし、今後もしばらく不動産下落は続きそうですので、中長期的に見ると、金融機関の破綻懸念と企業の資金調達への影響は根深そうです。6月の高値を抜くには、さらなる公的資金を活用した破綻懸念の払拭策が必須と思われますが8月中は議会も夏休みの為、動きはなさそうです。ここからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、15日は上昇しました。(7月安値14.0ドルに対して現在18.6ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-5.8%で、予想PERは15.9となりました。

[今後の見通し]
日本市場は寄り付きはCMEに鞘寄せしたものの上昇に転じました。その結果、ドルベースの終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは-3.9%(-530円)と割安度は減少しました。ドル換算チャートではまだ25日線と9日線の下に在り、短期下降トレンドを脱していませんので安心できません。割安感からの上昇余地はあるものの、弱い地合いが続いています。日経平均の円ベースの日足は、まだ三角持合の中です。ドル換算チャートからは、まだ下離れリスクも懸念されます。ここはセオリーどうり、上下どちらかに離れた方について行くことが上策と思います。


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