Monday, August 30, 2010

[2010/08/30]日経平均の今後の見通し

[市況]
27日の、NYDowとNASDAQは上昇しました。30日の日経平均先物は、前日比200円高で寄り付きました。前場はさらに上昇し、一時320円高となる場面がありましたが、後場は急速に上げ幅を縮め、最終的に160円高で終わりました。日経平均は158円高で引け、出来高は15.5億株と低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は、200万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、プラス転換しました。個別銘柄に関しては「買い」が有利な状態です。
27日の米国市場では、4-6月期GDP改定値は速報値から下方修正されましたが、市場予想ほど落ち込まなかったことや、バーナンキFRB議長が講演で、経済見通しがかなり悪化した場合などには追加の金融緩和をする用意があると述べたことも好感され、米景気に対する警戒感が後退し、素材株やエネルギー株、金融株など景気敏感株が買われました。
30日の日本市場では、米国市場高や日銀による臨時の決定会合が9:00から開催と伝わったことで、金融緩和期待から円安傾向が強まり、朝方から買い戻し主導での上昇となりました。ただ、昼休み中に追加金融策の内容が伝わると、ほぼ事前想定どおりであったことから、為替の円高反転とともに短期の利食い売りが先行して伸び悩み、引けにかけては本日の安値圏で推移する結果となりました。

[テクニカル視点]
日経平均は、25日線の下に在りますが、9日線を上回りました。短期トレンドは赤信号から黄信号に変りました。総合乖離率は-16.0%とマイナス幅が縮まりました。200日線との乖離率は-9.5%とマイナス幅が縮まりました。日経平均は一目均衡表の雲の下に在ります。3つの要素がマイナスですので、中期的トレンドは赤信号が点灯しています。また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線、25日線の下に在りますが、9日線を上回りました。一目均衡表では雲の下に在ります。
NYDowは、200日線、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表では雲の下に在ります。NASDAQは、200日線、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表では雲の下に在ります。米国市場の短期トレンドは赤信号が点灯しています。中期トレンドは赤信号が点灯しています。
テクニカルな指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が4.2ポイント割安であることを示しています。日本市場の割安幅は0.1ポイント縮まりました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、5月に改訂されたOECDの2010年予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が米国市場に比べ0.21ポイント割高となっています。
市場は現在、「米国の景気と雇用状況と金融規制の影響」、「欧州の財政赤字国の拡大とユーロ安の行方」や「中国の金融引き締めの影響」、「為替の動向」といった事柄を材料としているようです。FRBは2010年の実質GDP成長率見通しを下方修正し、米国の4-6月期のGDPは縮小ぎみです。一方、4-6月期決算発表内容は概ね好調でしたが、7-9月期は鈍化するとの見方が出てきました。経済指標では、7月の鉱工業生産指数、7月の小売売上高、7月のISM製造・非製造業景況感指数などは市場予想を上回りましたが、7月の耐久財受注、7月の景気先行指数、8月のニューヨーク連銀景気指数、7月の既存店売上高、は予想以下となりました。7月の失業率は9.5%と変わらないものの、雇用者数が事前予想以下となりました。一方、住宅関連では、6月の新築住宅販売件数は予想以上でしたが、7月の新築住宅販売件数、7月の中古住宅販売件数が市場予想を大きく下回りました。5月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は+0.5%で予想を上回りました。7月の景気指標と住宅関連指標はやや改善しましたが、8月はかなり弱い内容です。中国の景気減速懸念も残っています。
ギリシャを初めとする欧州各国の財政赤字拡大が債務不履行懸念を生んでいますが、ストレステスト通過により、欧州の銀行による金融不安は落ち着いたようです。しかし、根本的な解決には時間が掛かりそうです。G20で2013年に財政赤字半減が宣言され、需要不足から世界景気の後退リスクが出てきました。長期金利への影響や金融機関の業績悪化と投資家のリスク許容度の低下が、今後も懸念されます。このような環境の下、FRBの低金利政策は継続されています。引き続き、金融機関間の金利、株価の推移や企業業績の推移に留意することが肝要です。
ちなみに、LIBORドル3ヶ月物金利の推移は08月25日 0.3038% → 08月26日 0.2994% → 08月27日 0.2969%と低下傾向です。ちなみに、急落前の05月03日の0.346%を下回りました。MAXは6月17日の0.5392%でした。
シティグループの株価は27日、上昇しました。(昨年1月高値7.59ドル・昨年3月安値1.02ドルに対し、現在3.76ドル)。
一方、日経平均採用銘柄全体では、予想PERが15.8、PBRが1.09、ROEが6.9%となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の上昇に連動して上げました。その結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は+1.1%となり、日経平均は100円の割高で、割高幅は縮まりました。プレミアム値は、ここ1週間、-80円 ~ +260の間で推移しています。日本市場は、円安ぎみに推移し、ドルベースでは米国市場より強い動きとなっています。日本市場は日銀の金融緩和策期待で発表前に上昇し、発表後に材料出尽くしで下落となりました。まだ楽観は出来ません。今夜の米国市場は、7月のコア・デフレータ、7月の個人支出が注目されそうです。急速な円安に警戒感が出て円高ぎみの動きに引きもどされましたが、米国市場のリバウンドが続けば、円高も暫くは足踏みするものと思われます。その先の動きを占う上で、目先の日経平均がどこまでリバウンドするかに注目したいと思います。9日線を抜きましたが、25日線(9350円近辺)には届かずに跳ね返されましたので、目先は弱含みですが、再び25日線を目指す動きとなりそうです。


ブログランキング・アップに、ご協力をお願いします。
下のボタンをクリック!

世界の市場のリアルチャートはこちら=>世界の市場のリアルチャート

注目銘柄、日経平均チャートについてはYS総合研究所HPも参考にしてください。