Tuesday, August 24, 2010

[2010/08/24]日経平均の今後の見通し

[市況]
23日の、NYDowとNASDAQは下落しました。24日の日経平均先物は、前日比80円安で寄り付きました。前場は一時130円安まで売られる動きとなりました。後場寄り後に30円安まで下げ幅を縮める場面があったものの、売り直され、最終的に130円安で終わりました。日経平均は121円安で引け、出来高は15.1億株と低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は、310万株の売り越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては「売り」が有利な状態です。
23日の米国市場では、HPとDELLによる3PAR争奪戦などのM&Aの動きが相次ぎ伝わったことで投資家心理が改善し、買いが入る場面がありましたが、米景気の先行き不透明感が根強く、7月の中古住宅販売件数など今後発表予定の指標を見極めたいとの雰囲気が強く、次第に売りが優勢になりました。
24日の日本市場では、米国市場の下落に加えて、円高進行が嫌気され、朝方から売りが先行する形となり、日経平均は前場に9000円割れとなりました。その後は買い戻しに下げ渋り、中国市場の上昇を背景にして、後場寄りは下げ幅を縮小する動きも見られました。ただ、1ドル=85円を超える水準まで円高が進行し、大引けにかけては再度下げ幅を拡大する展開になりました。

[テクニカル視点]
日経平均は、25日線の下に在り、9日線を上回りました。短期トレンドは黄信号から赤信号に変りますた。総合乖離率は-22.3%とマイナス幅が拡がりました。200日線との乖離率は-11.2%とマイナス幅が拡がりました。日経平均は一目均衡表の雲の下に在ります。3つの要素がマイナスですので、中期的トレンドは赤信号が点灯しています。また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表では雲の下に在ります。
NYDowは、200日線、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表では雲の中に在ります。NASDAQは、200日線、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表では雲の下に在ります。米国市場の短期トレンドは赤信号が点灯しています。中期トレンドは黄信号が点灯しています。
テクニカルな指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が6.1ポイント割安であることを示しています。日本市場の割安幅は0.2ポイント拡がりました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、5月に改訂されたOECDの2010年予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が米国市場に比べ0.02ポイント割安となっています。
市場は現在、「米国の景気と雇用状況と金融規制の影響」、「欧州の財政赤字国の拡大とユーロ安の行方」や「中国の金融引き締めの影響」、「為替の動向」といった事柄を材料としているようです。FRBは2010年の実質GDP成長率見通しを下方修正し、米国の4-6月期のGDPは縮小ぎみです。一方、4-6月期決算発表内容は概ね好調でしたが、7-9月期は鈍化するとの見方が出てきました。経済指標では、7月の鉱工業生産指数、7月の小売売上高、7月のISM製造・非製造業景況感指数などは市場予想を上回りましたが、7月の景気先行指数、8月のニューヨーク連銀景気指数、7月の既存店売上高、6月の耐久財受注、は予想以下となりました。7月の失業率は9.5%と変わらないものの、雇用者数が事前予想以下となりました。一方、住宅関連では、6月の新築住宅販売件数は予想以上で、6月の中古住宅販売件数が市場予想ほど減りませんでしたが、6月の住宅着工件数が予想以下となりました。5月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は+0.5%で予想を上回りました。7月の景気指標と住宅関連指標はやや改善しましたが、8月はやや弱い内容です。中国の景気減速懸念も出てきました。
ギリシャを初めとする欧州各国の財政赤字拡大が債務不履行懸念を生んでいますが、ストレステスト通過により、欧州の銀行による金融不安はひとまず落ち着いたようです。しかし、根本的な解決には時間が掛かりそうです。G20で2013年に財政赤字半減が宣言され、需要不足から世界景気の後退リスクが出てきました。長期金利への影響や金融機関の業績悪化と投資家のリスク許容度の低下が、今後も懸念されます。このような環境の下、FRBの低金利政策は継続されています。引き続き、金融機関間の金利、株価の推移や企業業績の推移に留意することが肝要です。
ちなみに、LIBORドル3ヶ月物金利の推移は08月19日 0.3391% → 08月20日 0.3292% → 08月23日 0.3175%と低下傾向です。ちなみに、急落前の05月03日の0.346%を下回りました。MAXは6月17日の0.5392%でした。
シティグループの株価は23日、変わらずでした。(昨年1月高値7.59ドル・昨年3月安値1.02ドルに対し、現在3.75ドル)。
一方、日経平均採用銘柄全体では、予想PERが15.4、PBRが1.07、ROEが6.9%となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の下落率以上に下げました。その結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.6%となり、日経平均は60円の割安で、割安幅は拡がりました。プレミアム値は、ここ1週間、-170円 ~ +130の間で推移しています。日本市場は、円高ぎみで推移し、米国市場より弱い動きとなりました。今夜の米国市場は、7月の中古住宅販売件数が注目されそうです。米国市場は景気減速懸念が引き続き意識され下落しました。その結果、NYDowが一目均衡表の雲の中に在り、Nasdaqは一目均衡表の雲の下に在ります。どちらも一目均衡表の雲の下に抜ける可能性が高まりました。日本市場は、今日も政府と日銀による円高阻止の具体策を催促する形で、取引時間中の年初来安値を更新しました。日米とも短期トレンドは赤信号が点灯していますので、テクニカル・トレンドからは弱含みの展開が予想されます。一方、日経平均のボリンジャーバンドは-2.0σに到達し、騰落レシオは82%、25日線乖離率は4.4%、サイコロは25%となっていますので、もう少し下げれば、何時上昇に転じても可笑しくないレベルとなります。ただ、出来高は少なく、まだ底値に到達感はありません。米国市場も、もう少し下値余地がありそうな感じです。直近で一段下げがあれば、目先の反転となりそうです。


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