Tuesday, August 17, 2010

[2010/08/17]日経平均の今後の見通し

[市況]
16日の、NYDowは小幅下落でNASDAQは小幅上昇しました。17の日経平均先物は、前日比100円安で寄り付きました。前場は徐々に下げ幅を縮める動きとなりました。後場も下げ幅を縮める動きが続き、10円高となる場面がありました。最終的に10円安で終わりました。日経平均は34円安で引け、出来高は12.9億株と低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は、680万株の売り越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては「売り」が有利な状態です。
16日の米国市場では、ニューヨーク連銀の8月の景気指数が市場予想ほど改善しなかったおとで、世界景気の減速傾向を嫌気し、景気敏感株に売りが先行しました。一方、前週に売られたハイテク関連株には朝方から買い戻しが先行したことや、金相場の上昇、ハイテク株にM&Aの動きが伝わったことも支援材料となりました。ただ、市場では売り買いともに手控えムードが根強く、相場は方向感に欠けました。
17日の日本市場では、85円台前半の円高水準で推移していることを受け、朝方から輸出関連株を中心に売りが先行しました。下げ幅は一時100円を超えたものの、8月12日の年初来安値の9065円を前に押し目買いが入り、その後は徐々に下げ渋りました。後場はアジア市場の堅調推移に加え、菅首相と白川日銀総裁の会談が来週中にも実施されるとの観測も支援材料となり、前日終値をうかがう場面もありました。

[テクニカル視点]
日経平均は、25日線、9日線の下に在ります。短期トレンドは赤信号が点灯しています。総合乖離率は-19.1%とマイナス幅が拡がりました。200日線との乖離率は-9.8%とマイナス幅が拡がりました。日経平均は一目均衡表の雲の下に在ります。3つの要素がマイナスですので、中期的トレンドは赤信号が点灯しています。また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表では雲の下に在ります。
NYDowは、200日線、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表では雲の中に在ります。NASDAQは、200日線、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表では雲の中に在ります。米国市場の短期トレンドは赤信号が点灯しています。中期トレンドは黄信号が点灯しています。
テクニカルな指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.7ポイント割安であることを示しています。日本市場の割安幅は0.6ポイント拡がりました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、5月に改訂されたOECDの2010年予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が米国市場に比べ0.27ポイント割安となっています。
市場は現在、「米国の景気と雇用状況と金融規制の影響」、「欧州の財政赤字国の拡大とユーロ安の行方」や「中国の金融引き締めの影響」、「為替の動向」といった事柄を材料としているようです。FRBは2010年の実質GDP成長率見通しを下方修正し、米国の4-6月期のGDPは縮小ぎみです。一方、4-6月期決算発表内容は概ね好調でしたが、7-9月期は鈍化するとの見方が出てきました。経済指標では、7月の小売売上高、7月のISM製造・非製造業景況感指数などは市場予想を上回りましたが、8月のニューヨーク連銀景気指数、7月の既存店売上高、6月の耐久財受注、7月の消費者信頼感指数、は予想以下となりました。7月の失業率は9.5%と変わらないものの、雇用者数が事前予想以下となりました。一方、住宅関連では、6月の新築住宅販売件数は予想以上で、6月の中古住宅販売件数が市場予想ほど減りませんでしたが、6月の住宅着工件数が予想以下となりました。5月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は+0.5%で予想を上回りました。7月の景気指標と住宅関連指標はやや改善しましたが、8月はやや弱い内容です。中国の景気減速懸念も出てきました。
ギリシャを初めとする欧州各国の財政赤字拡大が債務不履行懸念を生んでいますが、ストレステスト通過により、欧州の銀行による金融不安はひとまず落ち着いたようです。しかし、根本的な解決には時間が掛かりそうです。G20で2013年に財政赤字半減が宣言され、需要不足から世界景気の後退リスクが出てきました。長期金利への影響や金融機関の業績悪化と投資家のリスク許容度の低下が、今後も懸念されます。このような環境の下、FRBの低金利政策は継続されています。引き続き、金融機関間の金利、株価の推移や企業業績の推移に留意することが肝要です。
ちなみに、LIBORドル3ヶ月物金利の推移は 08月12日 0.3763% → 08月13日 0.3694% → 08月16日 0.3619%と低下傾向です。ちなみに、急落前の05月03日は0.346%でMAXは6月17日の0.5392%でした。
シティグループの株価は16日、下落しました。(昨年1月高値7.59ドル・昨年3月安値1.02ドルに対し、現在3.87ドル)。
一方、日経平均採用銘柄全体では、予想PERが15.6、PBRが1.09、ROEが7.0%となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の動きにほぼ連動した動きとなりました。その結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.3%となり、日経平均は30円の割安で、割安幅は拡がりました。プレミアム値は、ここ1週間、-270円 ~ -10の間で推移しています。日本市場は、円高ぎみの推移の割には、米国市場より弱い動きが改善しました。今夜の米国市場は、7月の住宅着工件数、7月の鉱工業生産、ウォルマートの決算などが注目されそうです。米国市場も悪材料に敏感になっていますが、Nasdaqは一目均衡表の雲の中に入りました。引き続き、NasdaqとNYDowが一目均衡表の雲を下回るか否かに注目したいと思います。日本市場では、政府と日銀による円高阻止の具体策期待が出て円高が止まりました。今日も日経平均は9000円が岩盤となって跳ね返した格好です。しかし、逆に言えば、割ってしまうとズルズルと下げそうです。日経平均では、このラインが持ちこたえられるか否かが当面の注目点と思われます。


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