Wednesday, August 04, 2010

[2010/08/04]日経平均の今後の見通し

[市況]
3日の、NYDowとNASDAQは下落しました。4日の日経平均先物は、前日比80円安で寄り付きましたが、前場はさらに値を下げる展開となりました。後場寄り後に210円安まで下げた後は小動きとなり、最終的に190円安で終わりました。日経平均は204円安で引け、出来高は16.1億株と低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は、1730万株の買い越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス転換しました。個別銘柄に関しては「売り」が有利な状態です。
3日の米国市場では、6月の個人消費支出は前月比横ばい、仮契約住宅販売指数は2.6%低下し、製造業受注は1.2%の減少で、そろって市場予想を下回りました。主要企業の4-6月期四半期決算ではP&Gに加え、ダウ・ケミカルの業績が予想より弱い内容となり、景気回復が先行き鈍化する可能性が改めて意識され、売り優勢になりました。一方、でユーロ高・ドル安が進んだため、原油は割安感から買いが入って上昇。石油株が上昇し、相場を支えました。
4日の日本市場では、米国市場が利益確定売りで下落したほか、円高進行が重しとなり、朝方から輸出関連株を中心に売りが優勢となりました。後場に入ると円高がさらに進み、9500円を割り込む展開となりました。その後は、ADP全米雇用リポートの内容を見極めたいとの様子見気分も強く、終盤にかけては膠着感が強まりました。

[テクニカル視点]
日経平均は、25日線の上に在りますが、9日線を下回りました。短期トレンドは青信号から黄信号に変りました。総合乖離率は-11.3%とマイナス幅が拡がりました。200日線との乖離率は-6.9%とマイナス幅が拡がりました。日経平均は一目均衡表の雲の下に在ります。3つの要素がマイナスですので、中期的トレンドは赤信号が点灯しています。また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線、75日線の下に在りますが、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の中に在ります。
NYDowは、200日線、25日線、9日線の上に在ります。一目均衡表では雲の上に在ります。NASDAQは、25日線、9日線、200日線の上に在ります。一目均衡表では雲の中に在ります。米国市場の短期トレンドは青信号が点灯しています。中期トレンドは黄信号が点灯しています。
テクニカルな指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が7.6ポイント割安であることを示しています。日本市場の割安幅は1.4ポイント拡がりました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、5月に改訂されたOECDの2010年予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が米国市場に比べ0.01ポイント割高となり、ほぼ均衡しています。
市場は現在、「米国の景気と雇用状況と金融規制の影響」、「欧州の財政赤字国の拡大とユーロ安の行方」や「中国の金融引き締めの影響」、「為替の動向」といった事柄を材料としているようです。FRBは2010年の実質GDP成長率見通しを下方修正し、米国の4-6月期のGDPは縮小ぎみです。一方、4-6月期決算発表内容は概ね好調です。経済指標では、7月のISM製造業景況感指数、6月のニューヨーク連銀景気指数、6月の消費者態度指数、などは市場予想を上回りましたが、7月の連銀景気指数、6月の耐久財受注、6月の小売売上高、7月の消費者信頼感指数、は予想以下となりました。6月の失業率は9.5%と減少したものの、雇用者数が12万人減と事前予想の10万人減より増えやや弱材料となりました。一方、住宅関連では、6月の新築住宅販売件数は予想以上で、6月の中古住宅販売件数が市場予想ほど減りませんでしたが、6月の住宅着工件数が予想以下となりました。5月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は+0.5%で予想を上回りました。6月の景気指標と住宅関連指標は悪化しましたが、7月はやや改善しています。中国の不動産高騰に伴う金融引き締めと、人民元弾力化の影響は、まだ注視する必要がありそうです。
米大手銀行の資本不足問題は解消したものの、変って、ギリシャを初めとする欧州各国の財政赤字拡大が債務不履行懸念を生んでいますが、ストレステスト通過により、欧州の銀行による金融不安はひとまず落ち着いたようですが、根本的な解決には時間が掛かりそうです。G20で2013年に財政赤字半減が宣言され、重要不足から世界景気の後退リスクも出てきました。長期金利への影響や金融機関の業績悪化と投資家のリスク許容度の低下が、今後も懸念されます。このような環境の下、FRBの低金利政策は継続されています。引き続き、金融機関間の金利、株価の推移や企業業績の推移に留意することが肝要です。
ちなみに、LIBORドル3ヶ月物金利の推移は 07月29日 0.4656% → 07月30日 0.4538% → 08月02日 0.4447% → 08月03日 0.4347%と低下傾向です。ちなみに、急落前の05月03日は0.346%でMAXは6月17日の0.5392%でした。
シティグループの株価は3日、下落しました。(昨年1月高値7.59ドル・昨年3月安値1.02ドルに対し、現在4.13ドル)。
一方、日経平均採用銘柄全体では、予想PERが16.0、PBRが1.11、ROEが6.7%となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の下落率以上に下げました。その結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-1.3%となり、日経平均は130円の割安で、割安幅は拡がりました。プレミアム値は、ここ1週間、-150円 ~ +70の間で推移しています。日本市場は、円高進行で米国市場より弱い動きとなりました。今夜の米国市場は、7月のADP雇用統計や7月のISM非製造業景気指数が注目されそうです。欧州銀行のストレステストは通過後の米国市場では、景気後退懸念が主テーマとなってきた面があり、4-6月期好決算と雇用や消費の低迷との間で綱引きとなっています。日本市場は円高進行を警戒し伸び悩む展開となりました。日経平均は、25日線がサポートラインとなりましたが、9日線を下回りました。米国市場ではNYDowが一目均衡表の上に抜けましたがNasdaqは一目均衡表の雲の中にあります。まだ、正念場が続いていると見た方が良いと思います。日本市場は、円高に敏感に反応しています。為替は米国のマクロ経済指標に影響されているようです。引き続き、目先の日経平均は米国経済指標の内容次第で、為替と共に神経質な展開が続きそうです。


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