Monday, August 23, 2010

[2010/08/23]日経平均の今後の見通し

[市況]
20日の、NYDowは下落し、NASDAQは小幅上昇しました。23日の日経平均先物は、前日比30円安で寄り付きました。前場は一時70円安まで売られる動きとなりました。後場も一時80円安を付けるなど軟調な展開が続き、最終的に60円安で終わりました。日経平均は62円安で引け、出来高は12.8億株と低水準でした。寄り付き前の外国人の売買注文は、620万株の売り越しで、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数との差は、マイナス幅が拡大しました。個別銘柄に関しては「売り」が有利な状態です。
20日の米国市場では、主要な経済指標の発表がなく、前日発表された雇用と製造業関連指標の悪化が引き続き意識され、米景気の二番底懸念が広がりました。ドル高が進み、原油や銅など商品相場が下がったことで、石油株、金鉱株などが下落し、相場を押し下げました。NYDowの下げ幅は120ドルを超える場面がありました。一方、好材料が出たハイテク銘柄には買いが入り、Nasdaqは小幅に上げました。
23日の日本市場では、為替動向の先行き不透明感を映して、さえない展開となりました。期待材料とされていた首相と日銀総裁の会談も電話だけの会談にとどまり、円高抑制に向けた具体策も伝わらなかったことで弱含みな展開に終始しました。終値では年初来安値を更新しました。

[テクニカル視点]
日経平均は、25日線の下に在り、9日線を上回りました。短期トレンドは黄信号から赤信号に変りますた。総合乖離率は-18.9%とマイナス幅が拡がりました。200日線との乖離率は-10.1%とマイナス幅が拡がりました。日経平均は一目均衡表の雲の下に在ります。3つの要素がマイナスですので、中期的トレンドは赤信号が点灯しています。また、ドルベースの日経平均(海外投資家からの見た目)は、200日線、25日線の下に在りますが、9日線を上回りました。一目均衡表では雲の下に抜けました。
NYDowは、200日線、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表では雲の中に在ります。NASDAQは、200日線、25日線、9日線の下に在ります。一目均衡表では雲の下に在ります。米国市場の短期トレンドは赤信号が点灯しています。中期トレンドは黄信号が点灯しています。
テクニカルな指標である、日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が5.9ポイント割安であることを示しています。日本市場の割安幅は0.6ポイント拡がりました。

[ファンダメンタルの現状認識]
イールドスプレッドの日米差は、5月に改訂されたOECDの2010年予想実質GDP伸び率の日米差を反映した結果、ファンダメンタル面では、日本市場が米国市場に比べ0.03ポイント割高となっています。
市場は現在、「米国の景気と雇用状況と金融規制の影響」、「欧州の財政赤字国の拡大とユーロ安の行方」や「中国の金融引き締めの影響」、「為替の動向」といった事柄を材料としているようです。FRBは2010年の実質GDP成長率見通しを下方修正し、米国の4-6月期のGDPは縮小ぎみです。一方、4-6月期決算発表内容は概ね好調でしたが、7-9月期は鈍化するとの見方が出てきました。経済指標では、7月の鉱工業生産指数、7月の小売売上高、7月のISM製造・非製造業景況感指数などは市場予想を上回りましたが、7月の景気先行指数、8月のニューヨーク連銀景気指数、7月の既存店売上高、6月の耐久財受注、は予想以下となりました。7月の失業率は9.5%と変わらないものの、雇用者数が事前予想以下となりました。一方、住宅関連では、6月の新築住宅販売件数は予想以上で、6月の中古住宅販売件数が市場予想ほど減りませんでしたが、6月の住宅着工件数が予想以下となりました。5月のS&P/ケース・シラー住宅価格指数は+0.5%で予想を上回りました。7月の景気指標と住宅関連指標はやや改善しましたが、8月はやや弱い内容です。中国の景気減速懸念も出てきました。
ギリシャを初めとする欧州各国の財政赤字拡大が債務不履行懸念を生んでいますが、ストレステスト通過により、欧州の銀行による金融不安はひとまず落ち着いたようです。しかし、根本的な解決には時間が掛かりそうです。G20で2013年に財政赤字半減が宣言され、需要不足から世界景気の後退リスクが出てきました。長期金利への影響や金融機関の業績悪化と投資家のリスク許容度の低下が、今後も懸念されます。このような環境の下、FRBの低金利政策は継続されています。引き続き、金融機関間の金利、株価の推移や企業業績の推移に留意することが肝要です。
ちなみに、LIBORドル3ヶ月物金利の推移は08月18日 0.3455% → 08月19日 0.3391% → 08月20日 0.3292%と低下傾向です。ちなみに、急落前の05月03日の0.346%を下回りました。MAXは6月17日の0.5392%でした。
シティグループの株価は20日、下落しました。(昨年1月高値7.59ドル・昨年3月安値1.02ドルに対し、現在3.75ドル)。
一方、日経平均採用銘柄全体では、予想PERが15.6、PBRが1.08、ROEが6.9%となっています。

[今後の見通し]
日経平均は、米国市場の下げに連動して下げました。その結果、NYDowに対する日経平均のプレミアム(ドルベース・為替考慮後)は-0.2%となり、日経平均は20円の割安で、割安幅は拡がりました。プレミアム値は、ここ1週間、-170円 ~ +130の間で推移しています。日本市場は、円高ぎみで推移し、米国市場とほぼ均衡しています。今夜の米国市場は、注目される経済指標の発表はなさそうです。米国市場は景気減速懸念が引き続き意識され下落しました。その結果、NYDowが一目均衡表の雲の中に在り、Nasdaqは一目均衡表の雲の下に在ります。引き続き、一目均衡表の雲の上か下か、どちら側に抜けるかが注目点です。日本市場は、政府と日銀による円高阻止の具体策が出ず、終値では年初来安値を更新しました。日米とも短期トレンドは赤信号が点灯していますので、テクニカルには目先は弱含みの展開が予想されます。ただ、米国の経済指標に関する悪材料も織り込まれつつありますので、9000円を大きく割るような下落も考えにくいところです。新たな材料を待つ状態となっているようです。


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