Thursday, February 28, 2008

<080228>日経平均の今後の見通し

[市況]
27日のNYSEとNASDAQは小幅上昇しましたが、日経平均は150円ほど安く寄りつき前場は軟調な展開で一時200円安くなる場面もありましたが、後場は上昇に転じ、結局105円安で引けました。外人は550万株の売り越で、出来高は18.6億株と今年最低となり、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差は+112とプラス幅は縮小しました。個別銘柄は"買い"が有利な状況ですが、勢いはさらに鈍化しました。
27日の米国株式市場では1月の耐久財受注額が市場予想以上に減少、1月の新築住宅販売件数も市場予想を下回り、朝方は安く始まったもののバーナンキFRB議長が議会証言で米景気下振れへの警戒感を示し、利下げ継続を強く示唆したことで株価は上昇に転じましたが、引けにかけては高値警戒感がでたようです。
28日の日本市場では寄り付き前に発表された1月の鉱工業生産指数が前月比2.0%低下となりシカゴ先物の終値より100円程度下で寄り付いたものの、後場は最近の戻り基調を映して下値を売り込む動きは限られたようです。
[テクニカル視点]
一目均衡表では雲の300円下まで近づき、総合乖離率は-15.1%となりマイナス幅は拡大、200日線との乖離率は-14.0%に拡大しました。3つとも依然マイナス幅は大きく、中期的トレンドは、まだ"赤信号"のままです。
一方、金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差からの割安感は米国企業決算を受けて年度替りとなり、かなり縮まりました。テクニカルから見た割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率は、日本市場が5.0ポイント下回り、割安感はかなり小さくなってきました。ここ1ヶ月は、日米差の改善の動きが継続しています。

[ファンダメンタルの現状認識]
今日は、日本に悪材料が出て下げましたが、ここ数日の米国市場は経済指標の悪化にはあまり反応せず、強気材料に反応する状況が継続しています。しかし、まだ根本解決が見えた訳ではありませんので、一本調子の上昇も考えにくいところです。ここ暫くは、モノラインの格下げ懸念vs信用強化策期待や企業業績の明暗、景気悪化を示す経済指標vs景気対策などの好悪材料の綱引きが続くと見るべきでしょう。いずれにせよ、根本的には米国の住宅価格の下落が止まる必要があると思われますので、時間がかかりそうです。

[今後の見通し]
日米市場ともに三角持ち合いを上離れ、一番遅れていたNASDAQも25日線が上昇に転換しました。日経平均は今日の下落でも9日平均線は下回っていませんので、短期上昇トレンドは維持していますが、出来高の減少と外人の売り越し、円高基調がこのまま続けば、75日線を抜く上昇は困難と思われます。

なるほどと思ったらプチ

YS総合研究所へ

日経225の推移と世界の市場リアルチャート集へ