Saturday, February 23, 2008

<20080224>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

[ファンダメンタルの現状認識]
2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は+0.8ポイントとなり、日本市場の割安度は米国市場との比較で1.4ポイント縮小しました。200日線乖離率差は-5.8ポイントとなり先週よりも0.2ポイント割安度は縮小しました。米国企業の決算を反映した結果、日本市場の割安感(売られ過ぎ度)はかなり縮小しました。
一方、日本企業の四半期決算発表もほぼ終わり通期予想増益率は、日経225採用銘柄平均は+2.9%とかなり減少しました。日・米主力企業の四半期決算発表はほぼ一巡しましたのでこの影響は限定的になるものと思われます。

[日経平均上昇の条件]
今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は先週、経済指標の悪化や原油・金の高値更新からインフレ景気後退懸念から下落傾向に有ります。週末ぎりぎりにモノライン救済観測が出てなんとか期待をもたせて終了しました。今週は三角持ち合い離れが予想されます。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の通期予想増益率は2ヶ月前の+6.8%から+2.9%に減少しています。
③長期金利は低下傾向が一旦止まった状況で、金利差は2.3%と先週と変化なく、為替は107-108円で落ち着いています。
④日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されていますが、昨年10―12月期のGDP速報値が市場予想を大幅に上回ったことが影響し底堅い動きとなっています。
⑤2月第2週は7週間ぶりに買い越しでした。2月第3週も買い越しが続いている可能性が高いと思われます。ドバイや中国の政府系ファンドの日本投資報道もプラスでした。

5つのポイントのうち先週は④⑤が強気材料で①②が弱気材料でした。今週は①⑤とモノライン問題に影響される展開が予想されますが、日経平均は2月4日の高値を抜けず三角持合になっています。今週の関心時は上か下かどちらに振れるのかに移りました。

[テクニカル視点]
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲のかなり下に在り、200日移動平均線乖離率は-17.0となり先週と比較してマイナス幅は0.3ポイント拡大、総合乖離率も-24.1%とマイナス幅が0.2ポイント拡大しています。3つとも大幅マイナスですので、中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。

[今週の見通し]
日経平均は下値切り上げ型の三角持合である点、概ね25日線の上で推移している点、高値更新銘柄が安値更新銘柄より勝っている点、週初にモノラインの救済策が出そうな点など、三角持合を上に抜ける可能性が高いと思われます。しかし、モノラインの救済策が評価されなかった場合は格下げが予想され、大きく下げるリスクも一方で存在することも頭に入れておかなければなりません。投資スタンスとしては損切りラインを明確にして"買い"が良いように思います。

なるほどと思われた方はプチ

《注目銘柄、材料、日経平均チャートについては右のLINKにある"YS総合研究所HP"も参考にしてください》