Saturday, February 16, 2008

<20080217>今週の日経平均の見通しと投資スタンス

2008年のGDP伸率予測値考慮後の日米市場のイールド・スプレッドの差は直近では+2.2ポイントとなり、日本市場の割安度は米国市場との比較で0.2ポイント縮小しました。200日線乖離率差は-6.0ポイントとなり先週よりも3.4ポイント割安度は縮小しました。先週の動きにより日本市場の売られ過ぎはかなり縮小しました。一方、業績発表も進み通期予想増益率は、日経225採用銘柄平均は+3.1%と増益率は減少傾向にあります。日・米主力企業の四半期決算発表はほぼ一巡しましたので影響は限定的になるものと思われます。今後、日経平均がさらに上昇する為には次の前提条件が必要と思われます。
①米国市場の上昇、
②従来以上の今期の予想増益率のUP、
③日米の金利差の拡大、
④日本の2008年GDP予測値(現在1.6%)の上方修正、
⑤外人の買い越し、
最近の動きを見ると、
①米国市場は先週、バフェット氏のモノライン救済策提案と米小売売上高が市場予想を上回ったことで上昇した後、FRB議長の成長鈍化発言で下落しました。今週は下げて新たな2番底模索となるか、切り返して2月1日の高値12767を抜く動きとなるのか、正念場となりそうです。
②第三四半期決算発表の結果、日経225採用銘柄の通期予想増益率は2ヶ月前の+6.8%から+3.1%に減少しています。
③長期金利は低下傾向で、金利差は2.3%と先週より0.1ポイント開き、円安ぎみに推移しています。14~15日の日銀金融政策決定会合では金利政策は「現状維持」でした。
④日米の2008年のGDP伸び率予測値は修正され日本が2.1%→1.6%となり、米国は2.5%→2.0%となりましたので、この面では日本市場にとって0.4ポイント弱気材料です。OECD合計も2.7%→2.3%に下方修正され世界的にも景気減速が予想されていますが、先週発表された昨年10―12月期のGDP速報値が市場予想を大幅に上回ったことが好感され大幅高となりました。
⑤2月第1週は小幅売り越しでした。2月第2週も小幅売り越しが続いている可能性が高いと思われます。
5つのポイントのうち先週は①③④が強気で②⑤がやや弱気材料でした。今週も①⑤と信用収縮とリセッション懸念と企業業績に影響される展開が予想されますが、GDP年換算3.7%報道が今週も下支えしてくれそうな気配があります。日本市場は2番底を確認したようですので、今週の関心時は2月4日の高値13889円を大きく抜けるかどうかに移りました。
日本市場をテクニカル面で見ると、一目均衡表では、雲のかなり下に在り、200日移動平均線乖離率は-16.7となり先週と比較してマイナス幅は4.1ポイント縮小、総合乖離率も-23.9%とマイナス幅が5.1ポイント縮小しています。しかし、3つとも大幅マイナスですので、中期上昇トレンドは、"赤信号"のままです。
目先の動きとしては、日経平均は25日線を抜き、さらに上昇が期待できる状態です。現在の日経平均の動きは昨年9月の動きと良く似ています。同じ動きになれば、目先若干調整してもボリンジャーバンド+2σ(14000円前後)を目指す動きになるものと思われます。しかし、その為には結局米国市場が下落しないことが前提です。