Thursday, January 29, 2009

<20090129>日経平均の今後の見通し

[市況]
28日のNY DowとNASDAQが上昇したことを受けて、日経平均先物は150円高で寄り付き、前場は200円高まで買われたましたが、後場中頃にかけて20円高まで売られ、結局90円高で引けました。日経平均は144円高でした。寄付き前の外人は870万株の買い越しで、出来高は21.4億株と増加し、高値更新銘柄数と安値更新銘柄数の差はプラス幅が拡大し、個別銘柄は"買い"が有利な状況です。
28日の米国株式市場は、オバマ政権が近く金融機関の不良資産を買い取るバッドバンクの設立を決めると報じたことや、景気刺激策の規模が当初予定よりも大きくなると伝わり、金融株を中心に買いが膨らみました。午後、FOMCで金利を0-0.25%で据え置くことを決めたことや、金融市場の安定化に向けてあらゆる手段を動員すると改めて表明したことで、NY Dowは上げ幅が拡大しました。
29の日本市場では、米国で金融機関の不良債権を買い取るバッドバンクの早期の設立観測やオバマ政権の景気対策期待などを背景に米市場が上昇した流れを引き継ぎ、海外金融機関の財務悪化懸念が和らいだことで日本市場でも金融関連株が買われました。午後に円が下げ渋ったことで、後場中ごろには日経平均は伸び悩む場面もありました。

[テクニカル視点]
日経平均は、上昇し、75日線、25日線の下に在りますが、9日線の上にありますので、短期トレンドは"黄信号"となりました。一方、一目均衡表の雲の下に在り、総合乖離率は-33.3%とマイナス幅が縮小し、200日線との乖離率も-28.0%とマイナス幅が縮小しましたが、3つがマイナスですので、中期的トレンドは、"赤信号"のままです。
金利差とファンダメンタルから見たイールド・スプレッドの日米差は、長期間、日本市場が割安でしたが、このところの日本企業のPERの悪化と米国の長期金利の低下により、日本市場が0.9ポイント割高となりました。テクニカルから見た割高・割安度である日米市場の200日移動平均線と株価の乖離率の差は、日本市場が3.5ポイント下回るレベルとなり、割安度は拡大しました。
NY Dowは、上昇しましたが、75日線、25日線、一目均衡表の雲の下に在りますが9日線の上にあります。Nasdaqは、75日線一目均衡表の雲の下に在りますが、9日線の上にあり、25日線を抜きましたので、米国市場の短期トレンドは、"黄信号"となりました。中期トレンドも、"赤信号"です。

[ファンダメンタル視点]
日米市場ともバッドバンク設立報道を好感して上昇しました。市場テーマである①ビッグ3救済問題、②世界的な実態経済の急速な悪化と効果的な景気対策、③金融機関の損失拡大による金融危機再燃。という課題のうち①は、政府の支援内容は繋なぎ策のみで、判断はオバマ政権に持ち越され一旦は落着いています。②については急激な景気悪化を示す懸念材料が止まりませんが、オバマ政権への期待感は強いものがあります。③については、日米主要企業の決算発表を終え業績内容の悪さが顕著ですがそろそろ一巡します。。市場は、バッドバンク設立報道で金融不安が後退しました。一方、中長期的に見ると、世界景気の減速がいつ収まるかは不透明で、ヘッジファンドを中心とする外人の売り圧力は当面続きそうです。加えて、市場は不動産価格も2010年までは下げが続くと見ているようですので、銀行の損失拡大懸念と企業の資金調達への影響はまだまだ根深そうです。先安感はまだ残っていると思われます。これからも、米国の金融機関の株価の推移を見守ることが重要と思われます。ちなみに、シティー グループの株価は、28日は上昇しました。(1月の安値2.8ドルに対して現在4.2ドル)一方、今日現在の日経平均採用銘柄の今期予想増益率は-46.4%で、予想PERは17.4、PBRは0.95となりました。PBRは1.0を割り超長期投資としては買い場と思われます。

[今後の見通し]
日経平均は、円安一服もあり、米国市場の上昇率ほどは上昇しませんでした。その結果、ドルベース(為替考慮後)の終値でのNY Dowと比較した場合の日経平均のプレミアムは+2.2%(190円の割安)となり再び割安幅が拡大しました。プレミアム値はここ1週間は-400~+80の範囲で動いています。海外投資家から見た日経平均の動きである、ドル換算チャートは、25日線の下に在りますが、9日線の上にあり、75日線を抜き、一目均衡表の雲の中に入りましたので、短期的には"黄信号"です。日経平均は、年初から外人投資家が戻ってきたことで、NY Dowと連動した動きにもどっています。ここ数日の日経平均の売られすぎが修正され、NY Dowと同水準に戻した感じです。日本市場はここからも、目先は米国市場次第と思われますが、企業業績発表は一巡しましたので、好材料が出易い環境になってきました。日経平均は、25日線(8440円)までの戻りの確率が高くなってきました。


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